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過去最高気温を更新―猛暑の被害から生徒を守るには
kyoikujin
2007/8/19 掲載

 岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で過去最高気温を更新する40.9度を記録するなど連日高い気温が続いている。学校現場でも町田市の中学校でバスケットボールの練習後に熱中症で倒れた生徒が2日後に搬送先の病院で死亡したという痛ましいニュースが新聞各紙で報じられた。

 18日の東京新聞の記事によると、この事故をうけて東京都教育庁が区市町村教育委員会に熱中症事故防止の徹底を通知したとのこと。気温31度を超えた場合は激しい運動は中止、35度以上の場合は運動は原則中止という目安を提示して注意を呼びかけたようだ。

 部活動に専心する子どもたちにとって、夏休みは集中して練習に取り組める機会になるが、体調管理に十分な知識が無いと、思わぬ事故につながりかねない。特に今年のような高温が続く場合はなおさらだ。
 気象庁のホームページによると、最高気温の歴代トップ10のうち、山形県で1933年7月25日に記録した40.8度を除くと、5つが2004年以降(残り4つは1994年以降)の記録となっており、ここ数年の夏がとても高温になっていることがわかる。子どもの安全を管理する立場にある顧問の先生は、これまでのやり方にとらわれず、より安全対策に留意した指導を考えていく必要がでてきているのかもしれない。

 世界最大の民間気象情報会社ウェザーニューズ社は、そんな顧問の先生にも役立ちそうなサービスを提供している。熱中症の危険を携帯電話に知らせる『熱中症アラーム』だ。インターネット上で登録した地点に、熱中症の危険性がある場合、携帯電話にメールが届くサービスで、専門家が熱中症に関するアドバイスも提供する。月額315円の有料サービス『My Weather Solution』に登録する必要があるが、随時気象状況をチェックしている余裕がない部活動を指導中の先生にも強い味方になりそうだ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/8/19 21:27:25
    甲子園でどこかの高校の監督も倒れていましたね…。
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