グローバル社会に「発信力」―高校英語6科目を統合
28日の時事通信の記事によると、中央教育審議会の外国語専門部会は27日、高校英語で「話す」「書く」能力を重点的に育成するため、現行科目をすべて統合し「コミュニケーション英語(仮称)」を新設する方針を決めたとのことだ。
新科目は、現行の「英語T・U」「オーラル・コミュニケーション(OC)T・U」「リーディング」「ライティング」を統合するもので、偏りがあると指摘されていた現行の指導方法を見直す。4つの領域、「読むこと」「書くこと」「聞くこと」「話すこと」の言語活動の統合を図ることで、グローバル社会に対応した「発信力」の向上を目指している。
今年3月発表の、「英語教育改善実施状況調査結果概要(高等学校)」によると、英語教員が備えておくべき英語力の目標値※を達成している教員は48.4%と少ない。新科目が重視する、実践的なコミュニケーション能力を有効に指導するためには、より一層の英語教員の資質の向上や、ALTやネイティブの採用も視野に入れた指導体制の充実などが、今後の課題となるようだ。
※平成14年に策定。英検準1級、TOEFL550点、TOEIC730点程度。
- 教育課程部会 外国語専門部会(第4期第1回(第16回))議事録・配付資料(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/015/07072001.htm - 「英語が使える日本人」の育成のための行動計画進捗状況(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/03/07031617/002.htm - 「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」の策定について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/020/sesaku/020702.htm - 日韓英語対決 高校生「読み・聞き」大敗(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/tokusyu/everyone/news/20070819mog00m040002000c.ht...
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
まさにそうですよね。
英語以外の教科も、いくら文科省が新たな学力観をぶち上げたところで、入試が変わらないと、という部分は大きいですよね。