学力テスト、学校・市町村別の成績非公表―読売新聞調査
12日の読売新聞の記事によると、全国学力・学習状況調査の結果について、47の都道府県すべてが、学校別や市町村別の成績を公表しない方針であることが、同社の調査で分かったとのこと。
学力テストの結果については、過度の競争を煽り、不正の横行を招くとして、公開には慎重な自治体が多いと見られていたが、今回の調査はそれを裏付ける形となった。
7月に問題となった、足立区内の小学校で起きた不正も、足立区教委が学力テストの学校別の結果を公表していたことが一因とも言われている。全国学力テストの結果が公表されれば、今後、足立区と同様の問題が全国各地で発生する可能性もあった。
ただ、学校・市町村別の成績を一般に公開しなくても、教育委員会や学校側の取り扱いによっては、過度の競争や不正に繋がる可能性も残されており、全ての懸念が解消された訳ではない。
個々の生徒や学校の課題を把握し、学力向上に活かすという本来の目的を見失わないよう、各教育委員会や学校での慎重な取り扱いが求められている。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
不正を恐れて公表しないのではなく、不正をなくすようまずは努力してほしいところですが。
学校間で競争しようとするから無理が生じると思うのですよ。
競争を煽るコンテストではなくて、問題点を発見し克服するための健康診断的な意味合いでの運用を期待します。