全国学力テスト―意識調査で学習時間や読書量増加傾向
24日には、学力テストと同時に実施された、児童・生徒に対する意識調査の結果も公表された。これは学習に対する意識や基本的な生活習慣などについて調査したもので、正答率との関連についても分析がなされている。1日あたりの学習時間や読書量、朝食を食べる児童・生徒の増加傾向の他、読書量の多い子どもは国語の正答率が高いなどの結果が明らかになった。
今回の分析では、平成13年度と15年度に行った「教育課程実施状況調査」との比較がなされているが、当時の調査対象が小学5年生であったため、「単純な比較はできないことに留意する必要がある」との注意書きがつけられている。
意識調査は学習に対する意識、授業以外での学習時間、基本的な生活習慣、家庭でのコミュニケーションなど多岐に渡るが、全般的に意欲の高い児童・生徒は正答率も高いという結果が出ている。
小学生と中学生の結果で差がついたものには、
- 家の人と朝食を一緒に取っているか
- 学校で好きな授業があるか
- 市域の行事に参加しているか
があり、家族や地域との関わりが深い小学生に比べ、中学生になると希薄になっている。また、中学生になると睡眠時間が減少する子どもが増える一方で、携帯でのメールや通話が増加するという結果も出るなど、今どきの小・中学生の事情が改めて浮き彫りになった。
この全国規模の子どもたちの意識調査結果は、学校関係者だけでなく保護者にも興味深いものとなっているのではないだろうか。
- 平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果について(国立教育政策研究所)
http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousakekka/tyousakekka.htm
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
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- 1
- 名無しさん
- 2007/10/25 17:35:51
学校に提出する意識調査に、子どもたちはどこまで本音を言えたのでしょうか。 -
- 2
- 名無しさん
- 2007/10/25 18:11:41
朝食を食べないことが問題なのではなくて、朝食を食べさせないような親は勉強もきちんと見ていないってことじゃないの?
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