どこまで本気? 文科省が事務軽減のプロジェクトチーム設置
13日の時事通信の記事によると、文部科学省は、教員の事務作業軽減を目的としたプロジェクトチームを週内にも設置することを決めたとのこと。
教員が子どもと向き合う時間を確保することがねらいとしているが、5月に公表された教員勤務実態調査報告書によると、夏休み期(7月31日〜8月27日)を除いた1日の労働時間のうち、職階が教諭の教員が事務・報告書作成に費やす時間は平均18.7分。
国と都道府県のそれぞれから重複した調査や報告書を依頼されるなどといった無駄を洗い出し削減する努力は必要だが、今回のプロジェクトチーム設置で、多忙感を抱える教員の勤務状態をどの程度改善することができるのだろうか。
ちなみに産経新聞の記事によると、文科省は来年度予算で教職員定数の大幅増を要求にしているが、これに難色を示している財務省に対し自助努力をアピールするねらいもあるのだそうだ。
- 教員の勤務実態が明らかに―文科省、40年ぶりの調査(きょういくじん会議)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070030 - ホントに必要? 教員の定員増要求を批判―財政審(きょういくじん会議)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070327 - 「教職員の増員必要ない」財政審の意見書原案(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1112/TKY200711120285.html
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
通信簿と要録の負担がなくなるだけでもだいぶ時間が増えると思うんですけど。