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希望降任制、利用者過去最大に―文科省調査
kyoikujin
2007/11/20 掲載

 19日の産経新聞の記事によると、全国の公立校での希望降任制度の利用者が、2006年度は84人であったことが文部科学省の調査で明らかになった。2000年の調査開始以来過去最高となったが、特に教頭(一部地域では副校長)職から一般教員への降格希望が多いそうだ。

 希望降任制度は、家庭の事情などで現職の継続が困難な場合に自主的に降任を希望できる制度。今回の調査では健康上の理由なども希望理由に挙がっているようで、以前、「教員の勤務実態が明らかに―文科省、40年ぶりの調査」でもお伝えしたように、管理職の業務負担は一般教諭より多いため、降格希望者が増えているとの見方もできる。
 都内のある小学校の副校長の話では「学校施設の外部への貸し出しや予約確認など細かく作業量の多い業務も多いと感じる」とのことだった。

 文科省が7000人以上の教員数の大幅増員を要求する一方で、財務省が子どもの減少に合わせて削減方針を示すなど、教育が焦点ともいえる予算編成作業も本格化してきた。19日には、文科省が教職員の事務負担の軽減策を検討するプロジェクトチームの初会合を開いたばかり。管理職の業務も含めどんな軽減策が提案されるのか。今月末にもまとまる予定の対応策に注目したいところだ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
6件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/11/20 17:50:57
     現場に居て感じるが教頭の仕事の量は多すぎる。外部に出す文章や教員の監督さらに学校施設の貸し出しや休日の保護者との交流など一手に引き受けざる終えない状況だ。それに比べて校長は教頭に対して指示だけ与えている状況。そんな状況を間近で見ている教員が管理職になりたいと思うはずがない。希望降格が多い理由がよく分かる。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/11/20 23:57:32
     確かに 同感。私も教頭職だが、どうしてなったんだろうかと思うこの頃である。担任として思うように教育活動をしていたほうが、ずっと充実感があった。教頭職に充実感はない。今日何をしたのかと振り返っても、何をしたのかよくわからないままに1日が過ぎている感じがする。
     担任の役に立つ教頭になろうと思うが、適当にすごしているいい意味でのこだわりのない教師に力をかそうとは思わない自分がいるのを否めない。
     このままでいるには厳しすぎる仕事だし、前に進むのも気が重いし、引き返したほうがいいと思う人の決断力に敬服します。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/11/21 8:51:25
    東京では副校長という名称になりましたが、結局は校長は指示を出すだけ、朝礼台でのあいさつなどの派手な仕事担当で、副校長は裏方全般という印象を受けます。

    帰りも校長より副校長の方が遅いですし、指導力不足教員や保護者のクレームも多い今、大変でしょうね…。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/11/21 23:12:24
    仕事柄、学校にお伺いすることが多かったですが、教頭先生はなんでもやってらっしゃいました。また、現場と教育委員会(時には校長先生)の板挟みだったりするのではないかとも感じました。教育者としてはまた別の立場になりますが、一般の教員の教育に是非励んでいただきたいです。教頭先生が一般の教員を時に寛容に、時に厳しくご指導なさっている学校の雰囲気は、やはり違います。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/11/22 9:07:19
    教頭先生の授業を受けたことがあるのですが、ある意味新鮮でよかったです。
    • 6
    • from九州 
    • 2007/11/22 20:01:16
    1にどーかん
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