高校授業料無償化法案の骨子が明らに―民主党
6日の読売新聞の記事によると、民主党が今国会で提出を予定している高校の授業料を無償化する法案の骨子が明らかになったようだ。
法案の骨子は、公立の高校に通う子どもの家庭には、国が示す標準額を上限に授業料を支給。私立の場合は、年収500万円以下の家庭に限って標準額の2倍を支給するというもの。費用は全額国が負担する。
文部科学省の平成18年度子どもの学習費調査によると、公立高校の年間学校教育費は343,922円、うち授業料は112,296円。私立の場合は年間学校教育費は785,289円、うち授業料は323,652円であった。高校進学率は平成19年度で既に97.7%に達しており、子どもをもつ世帯からは高い関心を寄せられそうだ。
項目 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
学校教育費合計 | 343,922 | 785,289 |
授業料 | 112,296 | 323,652 |
修学旅行・遠足・見学費 | 32,519 | 53,723 |
学級・児童会・生徒会費 | 13,469 | 12,816 |
PTA会費 | 7,884 | 10,899 |
その他の学校納付金 | 26,414 | 190,832 |
寄付金 | 398 | 1,796 |
教科書費・教科書以外の図書費 | 17,943 | 19,033 |
学用品・実験実習材料費 | 18,625 | 18,381 |
教科外活動費 | 34,648 | 41,869 |
通学費 | 44,561 | 67,236 |
制服 | 21,308 | 28,992 |
通学用品費 | 8,935 | 9,656 |
その他 | 4,922 | 6,404 |
ばら撒き批判や子どものいない世帯との不公平感を指摘する声もあるが、上記調査でも子どもの学習費が世帯の年収と比例しているという傾向が明らかになっており、教育の機会均等という観点からも今国会での充分な議論を期待したい。
- 平成19年度学校基本調査(確定値)(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/08010901/index.htm - 民主党、子ども手当法案を国会提出へ―月額2万6千円(2007/10/18)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070338
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
そこで線引きしないと大学も大学院も無償化しないと辻褄合わない気が。
高校無償化しても、親が喜んで終わりとなるだけで、典型的なバラマキじゃないですかね。
高校生にもなれば学費のためにバイトをするのもいい経験です。私も郵便局でバイトをして学費の一部にしていました。もっとお金がない家庭の子は学費免除になっていたけれど、やっぱり生活費のために働いていました。今でも本当にお金がない人は免除になるんだし、今のままでいいですよ。
16歳にもなって親に依存ばかりしているのはいいことじゃありません。学費がただになると一見親ではなくて政府に頼っているように見えますが、結局大人に頼ってばかりで自立しないことには変わりないし、学生時代は少しくらい苦しいほうが、必死で頑張るから成長できると思います。
今の政策では平等ではありません。私立高校は収入に応じた支給とするならば、公立高校も同じとすべきだと思います。
都会は、私立高校に私学する人が多い?とおもいますが、地方は、公立高校に行けなかった子が私立進学といった場合も多いです。(必ずしもそうではありませんが・・・。)必ずしもお金があって私立に行かせているとは限りません。聞くところによると、経済的な理由で自主退学する人は私立の方が多いとのこと。もっと良く考えてほしいです。高校よりも子供を預けることのできる保育施設の充実を望みます。
一年ごとに学校からレンタルして使えば予算が浮いてくると思います。
うちは毎年処分してるので、(必要な事はノートに書いたりしてますし)借りて使う方が資源も無駄にならないと思います。
浮いたお金で高校授業料無償化の足しになってくれると良いな。
頑張って公立高校に受かったのなら授業料免除しても良いと思います。
それは確かに言えてますね。
どうしても新品がいい人は自費で買うとかできそうです。
義務教育じゃないんだし・・・退学する人だって私の今までに知っている人はそんなに生活に苦労している人じゃないです。
自分が行きたい高校に行くのならば、偏差値とかなしにして奨学金制度にして、卒業したら自分で返していくのが一番いいのではないかと思いますが・・・。
だいたい、財源が確保できてからすることではないでしょうか。
無駄を排除するのは良いことだと思いますが・・
消費税1%上げれば大学が無償化できるのではないかと思うほどでした。
OECD諸国のGDPに対する教育費は平均で5.8%、ユネスコは最低でも6%を推奨しています。だが日本はこれを下回り4.7%、学力世界一のフィンランドは6.4%、アメリカに経済封鎖されたキューバでさえも12.3%も投じ医者や研究者やグローバル社会に通用するスキルを備えた人材を育成しています。(「世界がキューバの高学力に注目するわけ」より)
優秀な頭脳、国が国際競争を生き抜くには人的資源の育成でないでしょうか。
私は母子の母で派遣社員をしており、
娘は、公立高校不合格となり私立高校へ通っております。
今まで家計を考え塾へは一切行かず、学校の授業を真面目に受け家では自習をし、
学校の成績も偏差値も良い方です。今は大学進学を目指しております。
しかしながら、私の現在の収入では大学進学が難しい状況です。
周りには同じような状況の高校生がおり、兄弟がいるからと部活動をせずアルバイトを2つ掛け持ちしている子もいれば、高校を中退せざるを得ない状況の子もおります。
可能性のある子供達に、学力を与えられない社会とは何なのでしょうか?
私達も含め高齢化していく日本を支える大事な労働力となる子供達に、
国と私達大人が教育費を自分達、または日本への投資として考るべき事ではないのでしょうか。