早稲田大学・関西大学が包括提携―国際競争力の向上も視野に
2008/5/15 掲載
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早稲田大学と関西大学は15日、教育・研究領域をはじめ、さまざまな領域における包括的な連携を進める提携協定を結んだことを発表した。学術交流を通じて、両大学の教育・研究水準を向上させることが主な目的。
大学改革の進展に伴い大学間の競争が激しさを増しているが、競争相手は国内だけにとどまらない。国際化が進展する中で、社会インフラとしての大学は国際的な競争力の強化が求められている。また、国際的な学習到達度調査(PISA)の実施母体であるOECDは、高等教育の国際比較評価を実施することを検討しており、大学は今後さらにグローバルな視点で厳しい評価にさらされることになりそうだ。
イギリスのタイムズ誌の別冊「THES」の誌上で毎年発表している『世界大学ランキング2007』でトップ100にランクインした日本の大学は17位の東京大学をはじめ、京都大学(25位)、大阪大学(46位)、東京工業大学(90位)の4大学に留まった。「THES」のランキングについては英語圏の大学が高く評価されやすいなど賛否両論あるものの、世界中で注目されているランキングであることは間違いない。
国際的な競争力を向上させるためには、世界中から優秀な学生が集まる学校づくりが欠かせない。早稲田大学のプレスリリースによると、今回の連携協定の締結は、グローバルな視点から教育・研究、社会連携活動を行うためとのことだ。国際的な評価を高め、知名度の向上がさらに優秀な学生獲得につながる理想的なサイクルを実現するためにも、各大学の戦略的な提携・連携は今後さらに進展しそうだ。
- OECDが大学の国際比較実施―日本の大学への影響は?(2008/1/15)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20080022 - 関西大学と早稲田大学が「教育研究協力に関する協定」を締結(早稲田大学)
http://www.waseda.jp/jp/pr08/080513_p.html - 国公私立大学を通じた大学教育改革の支援(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/index.htm
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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