児童相談所の虐待相談、4万件を超える―厚生労働省
2008/6/17 掲載
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新聞各紙の報道によると、全国の児童相談所が受けた2007年度の児童虐待の相談件数は4万618件に達し、1990年度の調査開始以来、初めて4万件を超えたことが17日、厚生労働省の調査(速報値)で分かったとのことだ。
年度 | 相談件数 | 増加率 |
---|---|---|
1990 | 1,101 | − |
1991 | 1,171 | 6.4% |
1992 | 1,372 | 17.2% |
1993 | 1,611 | 17.4% |
1994 | 1,961 | 21.7% |
1995 | 2,722 | 38.8% |
1996 | 4,102 | 50.7% |
1997 | 5,352 | 30.5% |
1998 | 6,932 | 29.5% |
1999 | 11,631 | 67.8% |
2000 | 17,725 | 52.4% |
2001 | 23,274 | 31.3% |
2002 | 23,738 | 2.0% |
2003 | 26,569 | 11.9% |
2004 | 33,408 | 25.7% |
2005 | 34,472 | 3.2% |
2006 | 37,323 | 8.3% |
2007 | 40,618 | 8.8% |
相談件数は17年連続で増加しており、児童虐待の非常に深刻な状況をうかがわせる。17日の読売新聞記事では、「社会的な意識の高まりなども増加の一因だが、実際の虐待件数自体も増えている」との厚労省による分析を伝えている。本人や家族による相談だけでなく、親戚や近隣・知人、学校等による相談も年々増加しており、虐待の事実が発覚しやすくなっているようだ。
「虐待が増えている」という事実は憂うべきことだが、相談されることにより、子どもが虐待の被害から守られ、事態の解決につながっていることを願いたい。
- 児童虐待相談、初の4万件突破 厚労省(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080617/crm0806171307017-n1.htm - 平成18年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数等(厚生労働省)
http://www-bm.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv16/index.html - 児童虐待増加止まらず―厚生労働省調べ(2007/11/4)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20070370
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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