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日教組集会、21日から開催―君が代問題などで対立も
kyoikujin
2009/2/20 掲載

 日教組の第58回教育研究全国集会が21日から広島市内で開催される。23日まで3日間の日程で、初日は広島国際会議場で全体集会を行い、その後は26の分科会に分かれて、様々な教育テーマや指導方法について報告、討議される。

 昨年は全体集会の会場として予定されていたグランドプリンスホテル新高輪が、一般客の安全が確保できないとして契約を解除。全体集会が初めての中止に追い込まれるなどして、社会的な注目を集めた。

 今年はそのような外部との問題は起きていないようだが、内部では火種もくすぶる。日教組は、君が代不起立による処分が不当だとして東京都を訴えている根津公子氏が今回の教研集会用に提出したレポートを拒否するとともに、根津氏の傍聴も拒否。これに対して根津氏を支援するメンバーらが猛反発するという事態がおこっているのだ。

 日教組は1995年に旧文部省との協調路線に転換し、日の丸、君が代については事実上黙認していて、処分者への積極的な支援はしていない。これに対して日教組内の反対強硬派から激しく突き上げられる一方で、世間からは「日教組」が日の丸・君が代反対を指示していると受け止められ、批判の矢面に立たされるというなんとも苦しい状況だ。

 その他にも教育格差や教員免許更新、全国学力テストなど様々なテーマを抱える中、政治スタンスに対立を残した日教組がどのようなアピール文や声明を発表するのかが注目される。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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