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英語が「苦手」と感じる中学生が6割超―ベネッセ調査
kyoikujin
2009/8/3 掲載

 28日、Benesse教育研究開発センターが公表した「第1回 中学校英語に関する基本調査(生徒調査)速報」によると、6割を超える中学生が英語を「苦手」と感じていることがわかった。また「苦手」と感じている生徒のうち約1割が「中学入学以前に」苦手意識を持ち、6割以上が中学1年生のうちに苦手と感じていることなど、中学生の英語に対する意識が明らかになった。

 この調査は、2009年1〜2月に全国の中学2年生2,967名を対象に行われたもの。

 英語を苦手と感じるようになった時期については、「中1の後半」がもっとも多く26%、次いで「中1の始め頃」で16.2%、「中2の始め頃」が12.9%となっており、英語に対する苦手意識が中1段階で出てくることがわかるとともに、中1時期の指導の大切がうかがえる結果となった。

 また、小学校で英語の授業や活動を経験したことがある中学生は9割にのぼった。そのうちの7割以上が「内容が簡単だった」「楽しかった」と感じている一方で、小学校での英語経験で「外国や英語に興味をもった」という意見は4割と半数に満たない結果となった。

 平成23年度から必修化される小学校外国語活動と、平成24年度から週4時間と1コマの時間増となる中学校英語。今後の指導のあり方をどうすべきか。この調査の中にそのヒントの1つがあるかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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