進む大学図書館のIT化―国立、私立で格差も
2009/10/30 掲載
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文部科学省は、平成20年度の全国の大学図書館の実態調査をまとめ、学術情報基盤実態調査として公開した。電子ジャーナル(デジタル化された学術誌)の利用可能種類が10.5%増となったほか、デジタル化された研究成果をネット上で閲覧できる機関リポジトリを構築している大学が倍増するなど、大学図書館のIT化が進んでいる一方で、国立大学と比較して私立大学での取り組みの遅れも目立つ結果となった。
調査によると、電子ジャーナルの平均利用可能数は国立で7,267種類だったが、私立は2,393種類。機関リポジトリの構築は国立が62大学にのぼったのに対し、私立は18大学だった。また、講義のデジタルアーカイブ化を実施している大学は国立では40.7%だったが、私立は19.8%と国立の半分以下の数字となった。
その他、無線LANの整備状況は国立86.0%に対し、私立67.9%。情報リテラシー教育の実施状況は国立100%に私立92.4%など、総じて私立の整備・実施状況が下回る結果となった。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。

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