国際成人力調査(PIAAC)―予備調査はじまる
2010/5/12 掲載
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5月6日、国立教育政策研究所のHPに国際成人力調査の予備調査についての案内が掲載された。この国際成人力調査、英語の正式名称はPIAAC(ピアック)といい、その内容については以前のきょういくじん会議でもお伝えしたことがある。今回は、問題内容などもある程度公開されているので少しご紹介する。
そもそも「成人力」とは何かについては以下のように示されている。
知識をどの程度持っているかではなく、課題を見つけて考える力や、知識や情報を活用して課題を解決する力など、実社会で生きていく上での総合的な力のことをいいます。
調査は「読解力」、「数的思考力」、「ITを活用した問題解決能力」の3分野について行われる。具体的な問題例として挙がっているものとしては、たとえば以下のようなものがある。
【読解力】
商品の取扱説明書を読み、問題が起きた時の解決方法を答える
【数学思考力】
食品の成分表示を見て、許容摂取量を答える
【ITを活用した問題解決能力】
指定された条件を満たす商品をインターネットで購入する
予備調査は5月から7月にかけて行われ、本調査の改善に役立てるとのこと。
国際成人力調査の目的には、「成人力」の程度が雇用状況などの個人の生き方に及ぼす影響や、国の経済成長への影響などをはかることなどが挙げられている。本調査実施は来年8月からということだが、どんな結果がでるか注目したい。
- 学力調査、大人にも!? 初の国際成人力調査に日本も参加(2009/11/27)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20090367
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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