教育ニュース
文科省の報道発表から研究会参加ルポまで、知っておきたい色々なジャンルの教育情報&ニュースが読めます。
向上傾向続くも長期的には低水準―体力・運動能力調査
kyoikujin
2010/10/14 掲載

 文部科学省は10月10日、2009年に実施した「体力・運動能力調査」の結果を公表した。回収された調査票数は、小学校が13,533、中学校が8429で、向上傾向が続いている。

 今回の調査結果は、昨年の5月から10月の間に実施された調査を集計したもの。小学生は握力、上体起こし、長座体前屈などの8種目、中学生は小学生の8項目に持久走を加えた9種目となっている。

 平成10年以降の調査との比較でいえば、いずれの種目も下げ止まり、あるいは向上の傾向がみられる。ただ、より長期的な観点から体力・運動能力が高かった昭和60年頃とくらべると、中学生男子の50m走やハンドボール投げをのぞき、依然として低水準で推移している。

 最近の下げ止まり傾向については、学校での取り組みが功を奏していると思われるが、学校外で児童・生徒が体を動かす機会が減っているなかではこれ以上は限界という指摘もある。昭和60年代の水準までの能力向上のためには、家庭での取り組みなどがより必要になってくるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの受付は終了しました。