- 先生のための『ほめ言葉手帳』
- 教師力・仕事術
大好評発売中の「ほめ言葉手帳」!
今回は、製作にご協力いただいている、菊池道場広島支部の梅田駿先生に『ほめ言葉手帳』の活用レポートをご執筆いただきました。
■表紙をカスタマイズできる手帳は意外と少ない!
毎日使う表紙なので、やはり自分自身が「毎日開きたい」と思える表紙にしたいものです。『ほめ言葉手帳』には、表紙にビニールのカバーがついているので、B5サイズの紙や下敷きを入れることができます。私は写真のように子どもたちからもらったイラストや,お気に入りのキャラクターの下敷きを挟んでいます。この手帳なら、より自分らしさのある手帳にカスタマイズできます。2020年版はこのカバーがさらにクリアになり、挟んだ物がより鮮やかに映るのでオススメです!
■ウィークリーページ
ウィークリーページは、様々な使い方ができるので、自分らしさを出すことができます。私は、1つのコマに予定時間割を書いておき、授業中は教卓にこのページを開いて置いておきます。授業終了後、1分間程度でその授業の気づきや子どもたちのことを記入するという使い方をしています。授業のリフレクションができることはさることながら、小学校では、同じ学年を担任することもあるので、この時に書きためておいたことが別の年度に生かされることも想定しながら書き込んでいます。同じ学校では行事等は概ね前年度に沿って行われることも多いので、書いていた内容が次の年の行事に生きるという経験もありました。
■フリースペースとToDoリストの活用
フリースペースが広いのも、『ほめ言葉手帳』の良さです。私は、朝、子どもたちに話す内容をここに箇条書きで記入しています。朝の話はどうしても長くなってしまうので、簡潔に必要な情報を子どもたちに伝えられるようにここにメモをしています。右側のToDoリストは、項目の前に○印をつけて記入します。できたものからその○印の中に日付を記入します。仕事を細分化して、小さなことでもリストに落とし込む私にとって、『ほめ言葉手帳』のToDoリストは記入できる量が多いので非常に助かっています。
■「気になる行動」は必ず変わる!
「ほめた場面・ほめたい場面」の使い方は、毎年少しずつアレンジしています。今年は、気になる行動があった時に青いペンで日付とその行動を記入しておくようにしています。いずれその行動が変わっていたときに、子どもたちをほめ、赤いペンでその様子をメモします。子どもたちが成長するのには、時間がかかることの方が多いです。しかし、このように「きっと成長する」と信じて右側を空けておくことで,変化が見られたときに喜びとともにその様子を書くことができます。
■「価値語」に宿るエネルギー
菊池道場広島支部として、「価値語」で人を育てることを強く意識して取り組んでいます。価値語録には、これまで他の教室で、子どもたちや先生たちを成長させてきたエネルギー溢れる言葉が収録されています。私は、価値語録の中の価値語を積極的にマネして、教室での指導に役立てています。そしてその価値語でほめたら、手帳の価値語録の周りのスペースに、子どもの名前とともにメモをしておきます。価値語を教師が積極的に使うことで、子どもたちも自然と価値語を使い、生み出していく教室に変わっていくような気がしています。
『ほめ言葉手帳』は、菊池先生や菊池道場の思いを体現した、他の手帳にない良さが詰まった1冊になっていると思います。子どもたちの成長を信じること、言葉を大切にすること、そして自分らしさを出すこと。本当は、誰もが常に大切にしなければならないことですが、日々の忙しさでついつい忘れがちになっている先生方も多いのではないでしょうか。『ほめ言葉手帳』は、使えば使うほど、その大切なことに改めて気づくことのできる仕掛けがちりばめられています。ぜひ、手に取っていただき、それを実感していただければ幸いです。