《研究会概要》
ボディパーカッション教育は、全ての子どもたちが活動できるインクルーシブ教育として福岡県で生まれました。
インクルーシブ教育とは、子どもたち一人ひとりが、障害の有無にかかわりなく、誰もが自分に合った合理的配慮を受けながら、同じ場で共に学び育つ教育のことです。ボディパーカッション教育振興会は「障害の有無や軽重にかかわらずみんなで一緒に楽しく学ぶ教育」を、教育・福祉関係者をはじめ広く伝えることを目指しています。
また、SDGs持続可能な開発目標活動として「全ての子どもたちに質の高い教育」をボディパーカッション活動で実現したいと願っています。
本研究会ではリモート(オンライン)で、初心者のための事前の基本講座や実践事例報告を実施し、本研究会では実践講座Tを山田俊之が行い、それを受けて、理論講座Uを津田正之先生(国立音楽大学・前文部科学省教科調査官)に「音楽教育とボディパーカッション活動」、理論講座Vを田中裕一先生(兵庫県教育委員会・前文部科学省特別支援教育調査官)に「インクルーシブ教育システムの重要性と合理的配慮」、について講義をして頂きます。
4部のシンボジウムでは、田中裕一先生、津田正之先生、神奈川県教育委員会の指定を受け前任校でインクルーシブ教育を推進してきた山田淳司先生(厚木市立北小学校校長)にも参加して頂き、平成29年告示の新学習指導要領(特別支援教育・音楽科教育)の視点や、現場の先生からインクルーシブ教育の現状について幅広い角度から考察して頂きます。
ボディパーカッション教育振興会
代表 山田俊之(文責)
◎ 日 時 2022年1月10日(月) 12:50〜17:00 (受付:12:30〜 事前講座10:00〜)
◎ 参加費 一般:3,000円 学生:1,000円 アーカイブ視聴:2,000円
◎ 申込方法 メール(body@tebyoushi.com)または下記サイトからお入りください。
https://forms.gle/k29AFdEeD1eR2jhU9・特別講師 田中 裕一 氏 兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課副課長、
前文部科学省 初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官
・特別講師 津田 正之 氏 国立音楽大学教授、ボディパーカッション教育振興会理事
前文部科学省 初等中等教育局教育課程課 教科調査官(音楽担当)
・シンポジスト
山田 淳司 氏 神奈川県厚木市立北小学校校長、
ボディパーカッション教育振興会理事
・実践講師、コーディネーター
山田 俊之 九州大谷短期大学教授、ボディパーカッション教育振興会代表
・会 場 福岡県北九州市 東筑紫短期大学・九州栄養福祉大学
(リモート会場…ZOOMで配信します。)
・主 催 ボディパーカッション教育振興会 ・共 催 NPO法人ボディパーカッション協会
・後 援 福岡県教育委員会、スクラムハート(ボディパーカッション認定指導者事務局)
・問合せ メール body@tebyoushi.com 090-8419-6219(山田)
《研究会内容》
・事前講座:「基礎から学ぶ、ボディパーカッション教育」 10:00?10:50(50分)
*ボディパーカッション教育の基本や実践例について学べます。(参加自由)
講 師: 山田 俊之
概 要: 教科書に掲載されたボディパーカッション入門曲「花火」「手拍子の花たば」で、
インクルーシブ教育に役立つ実践例をリモートでワークショップをします。
・実践報告:ボディパーカッションを取り入れた、事例報告2例 11:00?11:40
@ 「わかばDEボディパ?知的障がいがある中学部生徒と一緒に? 」 11:00〜(15分)
三重県立特別支援学校玉城わかば学園 教諭 松尾 満里子
(ボディパーカッション教育認定指導者)
A 「高等特別支援学校におけるボディパーカッションの実践例」 11:20〜 (15分)
横浜市立日野中央高等特別支援学校 教諭 増田 真佐子
(ボディパーカッション教育認定指導者)
《本講座概要》
? 開会行事 12:50〜
? 実践講座@ 「発達障害とボディパーカッション教育実践について」 13:00?13:40
講 師: 山田 俊之
内 容: 1986年当時、小学校4年生を担任し、現在であれば発達障害と診断される可能性
のある“突発的にキレる子ども”をきっかけに始まったボディパーカッション教
育実践を報告。その後の特別支援教育現場での実践を交えて紹介します。
?理論講座A 「音楽教育とボディパーカッション活動」(講話) 13:50?14:30
講 師: 津田 正之 先生 国立音楽大学教授、
前文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官)
?理論講座B 「特別支援教育におけるインクルーシブ教育システム」14:40?15:20
講 師: 田中 裕一 先生 兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課副課長、
初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官
内 容:実践発表内容を踏まえ、特別支援教育におけるインクルーシブ教育システムと合理的
配慮の重要性ついて話して頂き、ボディパーカッション教育の効果にも触れて頂きます。
?シンポジウム「ボディパーカッション教育活動とインクルーシブ教育」 15:30?16:10
インクルーシブ教育システムにおける合理的配慮と音楽教育の有効性について、特別講師の
田中裕一先生、津田正之先生を交えて新学習指導要領に基づき話して頂きます。
また、神奈川県インクルーシブ教育システム研究校の小学校校長を務めておられた、山田淳司
先生をお迎えしてシンポジウムを行います。
<パネラー>
・津田 正之 氏、田中 裕一 氏、山田 淳司 氏(厚木市立北小学校校長、ボディパーカッ
ション教育認定指導者「スクラムハート」代表)
<コーディネーター>
・山田 俊之(九州大谷短期大学教授、ボディパーカッション教育考案者)
◎ 質疑応答 16:20〜16:30
*質疑で時間が足りなくなった場合は、メールにて受付けます。
【講師・シンポジスト紹介】
【特別講師】
田中 裕一 先生
兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課副課長、前文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課 特別支援教育調査官(発達障害専門)
大学卒業後、企業に就職して社会人野球チームに所属 知的障害者の施設での勤務後、兵庫県立の知的障害特別支援学校の教師に。 務める傍ら、兵庫教育大学大学院を修了し、国立特別支援教育総合研究所 特 別研究員として研究を行う。その後、兵庫県教育委員会指導主事を経て現職。 特別支援教育士スーパーバイザー。
津田 正之 先生
国立音楽大学教授、博士(音楽)。北海道公立小学校教諭、琉球大学教育学部准教授、文部科学省教科調査官等を経て現職。ボディパーカッション教育については、20周年記念研究発表会(2006年・福岡)、25周年記念研究発表会(2011年・東京)で音楽科の学習指導要領に基づいた講話やシンポジウムを担当して頂く。著書多数。ボディパーカッション教育振興会理事。
【シンポジスト】
山田 淳司 先生
厚木市立北小学校校長。厚木市教育研究所所長、教育委員会指導主事等を歴任。ボディパーカッション教育講座を継続して受講し実践研究を行っている。毛利台小学校校長の時、神奈川県で「インクルーシブ教育研究指定」を受け、関東地区校長会等で発表、取り組みの実践を「初等教育技術」(小学館)で紹介される。神奈川県難聴言語障害教育研究協議会会長。ボディパーカッション教育振興会理事・認定指導者。
【実践講座講師、コーディネーター】
山田 俊之
九州大谷短期大学教授。福岡女学院大学非常勤講師。九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了。ボディパーカッション教育振興会代表。福岡市立西都小学校・学校サポーター
1986年、小学校教師の時“キレる子ども”きっかけにボディパーカッション教育を考案。その後30年以上、ボディパーカッション教育の普及に努める。作曲した作品が平成17年度小学校音楽科教科書に「花火」、平成25年度文部科学省編集・特別支援教育用教科書に「手拍子の花たば」が採用される。主な著書「ボディパーカッション入門」(音楽之友社)「特別支援教育deボディパーカッション」(明治図書)他多数。