その場かぎりでない教育を目指して
特別支援教育の実践情報 2011年1月号
医療の専門家、保護者、教育現場、そして当事者といった多様な立場から書かれた今号は、読みごたえ抜群。共通するのは、学校教育の場から巣立った後を想定した学びを、ということです。学校でできるようになったことを、家庭や社会でもできるようにしていくということ。本人の努力の積み重ねと、教育者の正しい理解、家族の協力、地域とのつながりなど、様々な力が合わさることで、自閉症教育は拓かれていくのだということを実感します。福本氏が紹介している、これまでモノを壊して怒られ続けてきた自閉症者の特性を活かして、あるビジネスモデルを構築した取り組みは、自閉症教育が目指すモデルケースとして、ぜひお読みいただきたいです。