Eduマガのヨミカタ
毎月発行される教育雑誌の中から、その時期にぜひ読んでほしい厳選記事をご紹介するコーナーです。
震災後、教員と学校にできることとは?
解放教育 2011年8月号
教育zine編集部五十嵐
2011/7/7 掲載

 『解放教育』2011年8月号の特集は「震災と教育」。震災の傷跡は計り知れず、いまなお落ち着かない日々が続いています。そのような状況で、教育現場に問われている課題の1つに「子どもたちの心のケア」があります。
 震災後の子どもたちは、地震そのものへのショックはもちろん、住環境の変化や保護者の経済状況の悪化など、二次的なストレスにも晒されています。
 本特集では、阪神・淡路大震災の後に活躍された「復興担当教員」に注目。被災地の小・中学校で、子どもたちの心理的なケアに専従で関わってきた先生方の体験談からは、何年もPTSDに悩まされる子どもの様子や、子どもに毎日寄り添う教員だからこそできる心の支援の様子が語られます。
 心のケアの問題だけでなく、防災教育や震災下の進路保障など、震災と教育に関わる重要なテーマが様々に提案され、改めて教員や学校が果たす役割について考えさせられる1冊でした。

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