『授業力＆学級統率力』2011年9月号の特集は、「授業導入で子どもの心をつかむコツ」。甲本氏は、「教室に、モノを持ちこめ。」と提言されています。モノを持ち込むと、それだけで教室の空気が一変するのだとか。たしかに、先生が後ろ手に何かを隠してニコニコしながら教室に入ってきたときの授業は、身を乗り出して最初の一言を待った記憶があります。
　今号では、そんなモノの魅力を最大限に引き出したり、子どもをすばやく集中モードにさせたりといった、達人の授業導入を12例ご紹介。リズムのある授業展開は、待つことや煩雑な指示が苦手な特別支援を要する子にも、優しくアプローチしてくれることでしょう。「活動あって学びなし」に陥らない指示の工夫や、子どもたちが自ら学びだす提示順・発問のポイントなど、子どもをグッとひきつけるだけでなく、自分自身もきっと授業が楽しくなる、まねしたくなる技が満載です。ぜひ今号を参考に、夏休み明けは、「きりーつ、れい」の号令からではない授業をされてみてはいかがですか。