理想の「民主教育」をめざして、歴史を紐解く
現代教育科学 2012年1月号
『現代教育科学』2012年1月号の特集は、「民主教育“権力なき国家”の理想と現実」。民主教育の理想のイメージや、民主教育の現れている現象の光と影、民主教育の理想と現実、権力なき国家論などのテーマについて、たくさんの著名な先生方よりご寄稿いただきました。
戦時の軍国主義教育に反して、対国家・対権力の申し子として生まれたこの民主教育は、平等・自由・平和…などの心地よいフレーズとともに、「誰も否定することのできないもの」として存在してきたように思います。
一方で、この「民主教育」は対国家・対権力を旗印にしてきたために、「教室内の権力である教師」の存在についての考察が不十分であったのではないかと、戸田忠雄先生は本誌で指摘しています。
みなさんの「民主教育の理想」は、どのようなイメージでしょうか? 「子どもの人格の形成をめざす教育」を担う教師として、自らの「民主教育とは何か」を、この冬休みにじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。