優れた授業の背景には、優れたシステムがある
算数教科書教え方教室 2015年3月号
『算数教科書教え方教室』2015年3月号の特集は、「向山型算数は飛翔する! 次世代の授業像」です。
向山型算数の代名詞とも言える、教科書“を”教えるシステムに始まり、毎時間全員の子のノートを見る、言葉を削ってシンプルにする…など、わかってはいるけどなかなかできない算数指導の難所をクリアする、向山型算数のシステムの全体像が示されています。
小野隆行先生は、教室に空白をつくらないための、
@早い子は黒板に書かせる
A中間の子は自分で解かせる
B遅い子は前の黒板を参考にして解かせる
というシステムを紹介されています。
学級全員が同じようにできるようになってほしい、というのはすべての学級担任の願い。でも、その願いにとらわれ過ぎ、一部の子どもの個別指導に追われて、気付けば大多数の子どもは放置状態…。放っておくと学級崩壊にもつながりかねない、この隠れた大問題を解決する、現実的なシステムであると言えます。
このほかにも、全国の教室の実態に即した秀逸なシステムを多数紹介。今まで常識だと思ってきた算数の授業観が覆されるかもしれません!