教師のレジリエンスを高め、作戦を練り直そう
LD,ADHD&ASD 2020年1月号
今号の巻頭エッセイは女優業のかたわら骨髄バンクや障がい者アート等のボランティアを25年以上続けられている東ちづるさんです。誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指す活動を紹介くださっています。
さて… 『LD,ADHD&ASD』2020年1月号の特集テーマは、教師のレジリエンス−「回復力」「復元力」「弾力性」―が試される!指導・支援に悩んだ時の作戦練り直し術です。
特別な支援を必要とする子どもとの日々はその成長が楽しみでたまらないない一方…せっかく必死に考えた指導アイデアや教材がうまく効果を発揮せず悪戦苦闘する毎日でもあるかもしれません。
そんなときこそ、教師(支援者)に求められるのがレジリエンスです。レジリエンスは「かなり困難な状況に直面しても、困難な経験をはね返し良い適応をすること」と定義されています。燃え尽きず、困難をはね返す「精神的回復力」こそ、未来につながる「教師(支援者)のレジリエンス」です。
「失敗した、うまくいかなかった」と落ち込んだり、「うまくいかないのは、子どもや親が悪いから」と失敗の原因を他者に押し付けたりするだけでは、教師(支援者)の資質は向上しません。なぜうまくいかなかったのかを再度見つめ直し、作戦を練り直す冷静な分析力、子どもの笑顔を少しでも増やしたいと願う熱意こそが、求められるのです。
落ち込みそうになっている先生方にはぜひ、本号を手に取り奮い立っていただけたらと願います。