- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
学校の先生になりたいという夢をもって勉強している人はたくさんいます。しかし、教員採用試験という難関を突破し、念願かなって教師生活をスタートさせても、その道は決して平坦ではありません。
充実した授業で学力を伸ばすこと、一人一人の児童の気持ちに寄り添うこと、学校という組織で着実に責任を果たすこと、どれをとっても簡単なことではありません。人を育てるというやりがいのある仕事だからこそ、仕事の内容に精通し、プロとしての腕を磨かなければならないのです。本書は、読者の方が優秀な先生になることを支援するために書きました。
日頃から、暇なときにパラパラとページをめくってください。教師としてのコツが随所に書かれています。日常的な先生方のスキルアップに役立ててください。
また、困ったときには目次から該当部分を探して読んでください。目の前の課題を解決するために、最も大切なことがらが書かれているはずです。
全部の項目です。学校の先生の意識すべき項目は59どころの数ではありませんが、中でも最も先生方に理解してもらいたいことを網羅しています。新採用の方だけでなく、経験年数の少ない発展途上の先生方にはぜひ読んでいただきたいと思います。
教師になると大勢の子供を教えます。しかもそれが子供を変えて毎年繰り返されます。教師生活が長くなると、子供を見ても、大勢いる教え子の一人と感じるようになりがちです。でも、これは教師としての進歩ではなく、「退歩」です。子供にとって、あなたはいつでも「自分の大切な先生」なのです。子供はあなたを好きだし、頼りにしているし、尊敬しているのです。何十年たっても、小学校時代の○○先生のことは忘れないのです。教師って素晴らしい仕事でしょ。
これから何十年も続く教師人生を有意義なものにしてください。そのためには教師の在り方と具体的な仕事のやり方を勉強してください。本書を役立てていただき、全国に素敵な先生が生まれることを期待しています。