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- 学級経営
僕の処女作となった前作の発刊から2年が経過しました。この間、ありがたいことに僕にとっては分相応なまでの反響を頂戴してきました。改めて自分の拙い実践を世に問うてよかったと思うと同時に、限られた紙面の中で伝えきれなかった、僕のその他多くの実践を、現場の先生方によりよい形でご提供するにはどうすればよいか…とも考えてきました。この度の〜実物資料編〜は、そうした思いが具現化したものと言えます。
理論と実践を融合させる形で著した前作とは異なり、本書は「ALL実践群」で構成いたしました。明治図書のHPの「立ち読み」コーナー(PDF)でもご覧いただけますが、すべてのページにおいて、学級通信そのものをなるべく大きなサイズで掲載し、その解説を数行加えるという紙面構成になっています。学級通信の全体像をお示しすることで、本文の微妙なニュアンスや、LIVE感を感じ取っていただきたいと思ったからです。
はい。あくまで実物資料は、読むに耐え得る必要最低限のサイズが必要です。僕の学級・学年通信の大半はA4或いはB4ですから、それに比べるとどうしてもサイズ的には小さくなりますが、それでもA5判に比べると格段に読みやすいと思います。しかも168pで2000円(税抜)。このサイズでこのページ数の教育書としては、かなりお求めやすいと思うのですが…(笑)
学級通信だけ見れば、レイアウトやら、発行枚数やら、優れた実践家は全国各地に星の数ほどいらっしゃいます。よって僕のような者が、学級通信そのものをみなさまにご提案できるとは露ほども思っていません。しかし、学級づくり・授業づくりの方略については、多少提案できるものを持ち合わせているという自負はあります。
つまり本書は、学級通信の実践本というよりもむしろ、学級通信を切り口とした、学級づくり・授業づくりの実践本なのです。特に今回は、僕の授業づくりの様子がお分かりいただける学級通信も多数掲載しました。是非ご自宅での教材研究用に1冊、教室での指導用に1冊、合計2冊お求めいただければと思います(笑)。
学級通信はクラスづくりを映し出す鏡です。僕は、学級通信のスペシャリストでも何でもないですが、僕の学級づくり・授業づくり、もっと言えば教師人生がこの1冊(2000円…笑)に詰まっています。
そういう意味で、学級通信を書かれない先生方にも、きっとお役に立てる1冊になっているのではないかとの自負があります。
本書が、年々厳しくなる現場の先生方の日常に、ほんの一縷でも潤いを与えるものに、そして何より、多くの子ども達が目を輝かせて学校に通うことができるようなクラスづくりの一助になるならば、それは望外の喜びです。