- 著者インタビュー
私は授業の主内容へと「つなぐ」役として面白ワークを使うことが多いです。授業の導入で面白ワークに取り組ませ、その流れで辞典力や作文力・言語力をアップさせる授業内容へと入っていきます。ただ、漢字力をアップさせるワークは、朝学や夕学などでもよく使用しています。時には、一度やらせたワークを宿題として取り組ませることもします。
本書にはそのまま印刷すれば使える「面白ワーク」を掲載しているだけではなく、「ワークの進め方(ワークをどのように授業の中で使用していくか)」、「指導&活用のポイント(ワークをより効果的に活用するにはどうしたらよいか)」などの解説も詳しく掲載しています。ワークの解答例も載せているので、どんな答えになるのかパッと見て分かるようになっています。
どの面白ワークでも、子ども達は必死にワークを完成させようと取り組みます。更に、サポート情報から購入者限定でダウンロードできる面白ワークのひな型を配ると、子ども達は自分で問題作りにも挑戦します。何枚もオリジナル面白ワークを作るのです。アクティブラーナーとなって、国語辞典やインターネットを調べたり、人に聞いたりして問題作りを楽しみます。1枚の面白ワークが、子ども達の主体的に調べたり聞いたりする国語力を育てるきっかけとなります。
大きく国語の力を5つに分けています。ワークの問題を解く過程では、全ての力が必要になってきます。 私は常に子ども達には次のよう言っています。
「漢字力ワークの問題を解くためには、言語力も辞典活用力も作文力も…みんないるよね。この漢字力ワークでは5つの力をしっかり身に付けようね!」
と。子ども達は、5つの力を別々のものとして考えてなく、1つのまとまりとして考え、取り組むことができます。
本書には60枚の国語ワークを紹介しています。1枚の面白ワークは、1回やって終わりではないのです。先にも書いたように、子ども達にワークのひな型を配布すると、自由に自分達で「面白ワーク」を作るようになります。この過程で、子ども達はアクティブラーナーとなり、国語の学習を楽しみ、国語力をぐんぐんアップしていきます。
60枚の面白ワークは、国語を楽しむ土壌づくりだと思っています。ぜひ、子ども達に1枚でも多くの面白ワークに挑戦させてください。