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コーチングというのは、教え込みや命令ではなく、質問や対話を通して主体性を引き出し、目標を達成できるように、気づきや行動を引き出すアプローチで、これは、アクティブ・ラーニングとの親和性が高いものだからです。
つまり、教師がコーチングのスキルを駆使することで、より主体的で協働的な子どもの学びが可能になるのです。
アクティブ・ラーニングといえども、最低限、教師からの指示や説明は必要です。しかし、手短に説明しようとするあまり、説明が早口になってしまっている場面をよく見かけます。こうならないようにするために、説明する際、相手にきちんと伝わっているかどうかを目の動きや表情などから読み取るようにします。
また、意図的に間をつくりながら話すことも重要です。詳しくは本書の中で紹介していますが、場面に応じて、3秒、5秒、7秒の間を意識的に使い分けることをおすすめします。
授業中、何かを投げかけたのに反応がなく、子どもたちが沈黙する場面をどなたも経験したことがあると思います。そんなとき、わずかな沈黙の時間に耐えきれず、教師の方から沈黙を破ってしまうことが多いのではないでしょうか。
しかし、沈黙している間にも頭をフル回転させて思考している子どもは大勢います。ですから、何もしないという「無の行動」をとり、子どもを信じて、気づきをじっと待つことも必要です。子どもが自ら考える時間を邪魔してはいけません。
子どもに限らず、ストレートな注意や叱責を素直に受け入れることは、誰しもなかなか難しいものです。そこでおすすめするアプローチが、「サンドイッチ話法」です。
具体的な場面などは本書の中で紹介していますが、簡単に言うと、マイナス面の言葉(注意)をプラス面の言葉(承認や期待)で挟み込むのです。「プラス面の言葉」→「注意」→「プラス面の言葉」のように話をするということです。こうすると、子どもは一連の言葉かけをポジティブに受け入れることができ、マイナス面にも向き合う気持ちになれます。
学習指導要領の改訂が目前に迫り、そのキーワードである「アクティブ・ラーニング」が話題になっています。しかし、実際の授業で子どもたちにどのようにアプローチすればよいのかわからないという先生も多いのではないでしょうか。
「子どものやる気を引き出すには?」
「指示ばかりしないで、自分で学習に取り組ませるには?」
「子どもの気づきをもっと大切にするには?」
「子どもが本当の意味で楽しめる授業をつくるには?」
本書は、このような疑問を解決するために一生懸命書きました。
また、コーチングの研修会も同時に受けつけています。ぜひご連絡ください。