- 著者インタビュー
- 特別支援教育
「絵カード同士のマッチング」のように「同じ」を見つける段階(定型発達児で1歳、2歳)から、「頭文字が同じ絵を探す」「しりとりで絵をつなげる」などのように、「音韻」を意識できる段階(定型発達児で4、5歳)までの課題を20段階で構成しています。
何よりも大切なのは、「できない課題を繰り返し行い、覚えこませる」のではなく、子どもの「できる課題」を捉えることが大切です。そして、「できる課題」をたくさんのバリエーションで行うことです。その際に、できたらタイミングよくほめ、正解だということを共感することが大切だと考えます。
ワークは段階により枚数にばらつきがありますが、全部で1000枚を収録してあります。前述しましたが、「できる課題」をたくさんの種類行うことが大切です。そのために、子どもができる段階の課題をたくさん行っていただくためのワークです。プリントアウトしてぜひご活用ください。また、子どもの実態に合わせてワークを作成いただけるように、イラストも1687点収録しています。
私は、20年教師をする中でたくさんの教材を作ってきました。その教材を整理整頓するには、大まかな難易度ごとに分けると自分自身にとってわかりやすいことに気づきました。また、その教材を分けるときに、大まかな「節目」となっている教材があることにも気づきました。それが「МОアセスメント」です。20段階の教材があるので、どこが子どもの「できる」と「できない」の境目になるか試していただけるとよいかと思います。また、本書に掲載した「20段階の絵カードワーク」もМОアセスメント同様にどこが子どもの「できる」と「できない」の境目を知る手立てになるかと思います。
私が常に自分に言い聞かせているのは「発達段階は参考にすれば大成功、でも『絶対的なもの』と決めつけすぎると大失敗!」ということです。本書に示した20段階も絶対的なものでなく、あくまで「参考」なのです。発達段階を柔軟に捉え、うまく本書を活用していだけると嬉しいです。
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