「美しい夏」? 子ども達はなにを感じるか
2007/8/4 掲載
- きょういくじん会議
8月に入り、暦の上では「残暑」。夏の甲子園の49校も決まり、梅雨明けが遅かった今年はようやく夏本番といったところでしょうか。学力向上の波が押し寄せる中、夏休みの短縮や補習などの増加も伝えられます。この夏は子ども達にとってどんな夏になるのでしょうか。
甲子園の48試合では今年も数々のドラマが生まれることでしょう。48の悔し泣きが、今からもうすでに想像されます。
それでなくても、8月は広島・長崎の原爆投下の日、終戦の日、お盆などもあり、厳かでちょっと感傷的になってしまうことも多い季節。蝉の鳴き声や夏祭り・花火なども終わってみるとなんだか寂しくなってしまいます。
夏は暑く、熱く、一瞬の生命の輝きが随所に見られる一方、そのはかなさについても感じ考えさせられる不思議な季節ともいえます。四季のはっきりした日本だからこそ、この「夏」がもつある種の美しさは際立っているのかもしれません。
子ども達も子ども達なりにいろいろなことを感じとっていることでしょう。夏休みの最後の日のなんとな〜く物悲しい感じは、残っている宿題の憂鬱だけではないはずです。
学力向上のため8月でも学校に行く機会が増えています。家庭でも、学校でも、その折々に子ども達が感じ取っていることを言葉にさせてあげる機会をもつのもいいかもしれません。
「美しい国」と言われるとついつい揶揄してしまいがちですが、せっかくの休みですから日本の美しさを再発見!できたらいいですね。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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