- 先生のための『ほめ言葉手帳』
- 教師力・仕事術
絶賛発売中である「ほめ言葉手帳」!
前回の記事では、「ほめ言葉手帳」の各ページの解説をお伝えしましたが、今回は監修者でいらっしゃる菊池省三先生へのインタビューをお届けいたします。
菊池先生が手帳に込められた思いや、「ほめ言葉のシャワー」とは何かなど、盛りだくさんでお届けします。
ずっしりとした重みを感じました。今までは小さな手帳を使っていたので、「立派だなぁ。手帳というよりも、本のようだ」といった感想を持ちました。この手帳の中に、子どもたちの素敵な姿がたくさん書かれるのか!と思うと自然と笑顔になりました。
菊池道場広島支部のみなさんへの感謝の気持ちもあらためて強く感じました。10年ほど前から「価値語」の指導をしていました。それをこのように広げていただいたわけです。本当にうれしく思いました。
20年ほど前から行っている私の実践です。
「ほめ言葉のシャワー」とは、一人ひとりのいいところを見つけ合い伝え合う活動です。一人一枚日めくりカレンダーを描き、その日を描いた子が終わりの会で教壇に上がり、残りのクラス全員からほめ言葉の「シャワー」を浴びるという活動です。
「誰でも主役になれる日をつくりたい」という願いから始めたものです。
毎日行うことで、子どもたちは自信をもち、集団生活の場である学級には安心感が広がります。積極型の人間が育ち、秩序のある絆の強い人間関係が築かれていきます。
価値語とは、自分や自分たちの考え方や行動をプラスに導く言葉のことです。子どもたちをほめるときによく使う言葉でもあります。
「○○さんは、チャイムが鳴るとすぐに掃除場所に行きますね。その『一人が美しい』姿は、みんなのお手本です」
「○○くんは、友達の質問の意味をじっくり考えて答えようとしていました。その誠実さが『沈黙の美しさ』となって伝わってきました」
このような言葉は、子どもたちの中に少しずつ広がっていきます。子どもたちは、言葉の力を感じ始めます。
今は学級がないので、クラス用には使えませんが、次のようにちょっと工夫して使おうと考えています。
現在は、全国の学校に行き、「飛び込み授業」をしています。最近は、小学校だけではなく中学校にもよく行きます。そこで出会った子どもたちのよいところを記録したいですね。1時間の授業であっても、子どもたちのすばらしさはたくさんありますから。
また、自分の勉強のために、全国で会う先生方から学んだことも残していきたいです。私自身の成長の記録としても使えると思っています。
子どもたちの笑顔あふれる教室が増えることを願っています。
子どもたちの多くの気になる行為は、その原因のほとんどは「自信がない」ことだと私は考えています。それだけに、ほめるということを大事にしていただきたいと考えています。
この手帳を使うことで、子どもたちを見る観察力が今まで以上に伸びると思います。ほめ言葉の量も増すと思います。
教師と子どもの関係がよくなるだけではなく、子ども同士のつながりも温かいものになると確信しています。
本書は▼こちらのページで発売中です!