- 特集 子ども熱中!“要約指導の定石”授業辞典
- 国語学習における“要約指導”の意味と比重―と問われたら
- 「要領観」を育てたい
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- 活用する力を伸ばす要約学習
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- 言葉を取捨選択する方法を教える
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- ビギナーズQ“要約指導をめぐる疑問”にA
- 要約と要点・要旨指導=どこが違うのか
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- 場面ごとに要約させるは正解か
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- 要約結果がみな同じは正解か
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- 授業のどの段階で要約を入れるとベストか
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- 物語文のあらすじ・説明文の要約
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- 要約指導は段落指導の中でするのが正解か
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- 頭括型など基本文型との関係はどう考えるか
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- 学習指導要領の「要約」が、「読むこと」にある理由
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- 英語圏の言語指導にも要約はあるのか
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- 授業で使える“要約指導”の基本コンテンツ
- 要約指導の方法 白石流 「『問い』と『答え』と『要旨』の三点からの要約指導」
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- 向山型「体言止め・キーワード・評定」による要約指導の原則と手順
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- ふくしま式「二〇〇字メソッド」による要約指導の原則と手順〜「天気を予報する」(光村五年)を例に〜
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- 〈全員100点体験!〉要約指導=初めの一歩に向く教材と指導手順
- 向山型要約指導「桃太郎」は、日本で最も追試された指導法である
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- トライ!実践レポート=要約指導の腕が上がる原則と手順
- 短い説明文の要約=最初と最後の実例紹介とポイント指導
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- 中程度の説明文の要約=最初と最後の実例紹介とポイント指導
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- 長い説明文の要約=最初と最後の実例紹介とポイント指導
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- 短い物語文の要約=最初と最後の実例紹介とポイント指導
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- 中程度の物語文の要約=最初と最後の実例紹介とポイント指導
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- 長い物語文の要約=最初と最後の実例紹介とポイント指導
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- 要約学習に行き詰まった時=開けゴマのヒント指導
- 言い換えさせるヒント指導
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- 対比・比較させるヒント指導
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- 外せない主人公について考えるヒント指導
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- ガラッと変わった場面を考えるヒント指導
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- 繰り返し出てくる言葉を考えるヒント指導
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- 主題との関わりについて考えるヒント指導
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- 事件の起承転結を考えるヒント指導
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- 作品全体の構造をとらえて考えるヒント指導
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- 段落ごとにキーセンテンスを探すヒント指導
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- 接続語や文末からキーセンテンスを探すヒント指導
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- 時間・空間の順序性について考えるヒント指導
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- 要約指導をグループ活動にしてもOKか?
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- 発問・指示入り!要約指導の定石=3学期教材の事例紹介
- 小学3年 教材「モチモチの木」要約指導の定石
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- 小学4年 教材「ウナギのなぞを追って」要約指導の定石
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- 小学5年 教材「ゆるやかにつながるインターネット」要約指導の定石
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- 小学6年 教材「海の命」要約指導の定石
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- 中学1年 教材「流氷と私たちの暮らし」要約指導の定石
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- 中学2年 教材「情報検索で開ける世界」要約指導の定石
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- 中学3年 教材「故郷」「論理の展開に着目して読もう」要約指導の定石
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- 要約指導のテスト問題=過去問・難問・良問と教え方ポイント
- 小学校・要約指導のテスト問題
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- 中学校・要約指導のテスト問題
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- 発達障がい児にパニックが起きない要約指導のヒント
- 2つの不安感を意図的な指導によって克服させていく
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- 小特集 指導要領改定を考える“私のキーワード”
- 言語環境の創成
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- 他教科や他言語の中核となる国語科へ
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- 批判的思考力を
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- 「言語活動力」に支えられた「自立と共生」
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- 母語教育を担う教科として
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- 論理的思考力・表現力の育成の教科を
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- 「機能的言語能力」の体系化―国語学力観の再構築のために
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- 言語活動を見える化!教室環境づくり 掲示物&レイアウト紹介 (第7回)
- お手本文化の奨励として、優秀ノートを置く/お手本文化の奨励によって、生まれた事実
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- この授業“どう板書”したか (第7回)
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- 国語学習を楽しく!アプリ紹介 実物&特徴を生かした活用ヒント (第7回)
- コミュニケーション能力を高め言語能力が向上するTOSSアプリ
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- ぴかっと光った!“子どもの詩” 実物&自画像紹介 (第7回)
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- 子どもに聞かれたらどう答える? 語彙指導の面白ネタ辞典 (第7回)
- 中国に輸出された日本語
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- 今月の教材―授業づくりのスポット 国語教材と授業づくり (第19回)
- 小学1年/身の回りのものの様子をよく見て、気づいたことを文章に書く 行って 見て さわって わたしの発見を文章に表そう
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- 〜わたしのはっけん(東書)〜
- 小学2年/楽しんで、一六〇字
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- 〜かん字の読み方(光村)〜
- 小学3年/物語を読もう
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- 〜ちいちゃんのかげおくり(光村)〜
- 小学4年/段落ごとの要約で、ごんと兵十とのかかわりを考えさせる指導
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- 〜ごんぎつね(東書)〜
- 小学5年/「全国方言小辞典」「方言アプリ」で、文を作らせよう
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- 〜方言と共通語(東書)〜
- 小学6年/ユニークな擬声語・擬態語(オノマトペ)をビシバシ作ろう
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- 〜やまなし(光村)〜
- 中学1年/文末表現に着目させて【事実】と【意見】を分ける
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- 〜シカの「落ち穂拾い」―フィールドノートの記録から(光村)〜
- 中学2年/しかけとその効果を読み解くことで、内容を読み深める
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- 〜走れメロス〜
- 中学3年/古典作品の味わいを活かしたメッセージに
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- 〜お薦めの古典を贈ろう(光村)〜
- 国語授業で“論理的対話力”をどう育てるか (第7回)
- 理由づけの質を高める
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- 〜「すがたをかえる大豆」の授業(その1)〜
- 日本語文法最強の教え方ツール どの生徒も理解できる学習エクササイズ (第1回)
- 日本語の自画像・日本語文法のメタ認知法
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- テスト問題作成のバックヤード (第7回)
- 入試問題を見よ!(1)
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- 〜類似したものごとの間の相違点を問う〜
- 書くネタが噴き出す作文発想シート (第7回)
- テーマを自分流にアレンジ! もっと作文を楽しもう
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- 国語主任のための“学校の研究計画”の立て方 手引き設定と運営のアイデア (第7回)
- 小学校/国語主任として身につけたい教材分析力C
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- 〜詩〜
- 中学校/流行(?)の「思考力の育成」について
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- 小学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第7回)
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- 中学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第7回)
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- わが県の国語ソムリエ (第30回)
- 和歌山県
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- 広島県
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- 編集後記
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- 美文字指導のポイント (第7回)
- 1年生/一年生の硬筆指導
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編集後記
今回の改定で新設された小学校3・4年の「要約指導」は、「読むこと」に位置付けられていて、次のように記されています。
C読むこと (1)エ 「目的や必要に応じて、文章の要点や細かい点に注意しながら読み、文章などを引用したり要約したりすること。」
5・6年では、
C読むこと (1)ウ「目的に応じて、文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり、事実と感想、意見などとの関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読んだりすること。」
となっています。
ここには、学習用語として、〈要点、要約、要旨〉の3用語が登場します。
この3つの用語、どう違うのだろう? どう使い分けて指導すればいいのだろう―というのがまずは、最初に出てくる疑問というか感想かと思います。
ところで、指導要領の「目的や必要に応じて〜」という部分が大事だとした上で、
「要約には“一定の方法”があり、それを身につければ後で応用できると思われがちだが、“一定の方法”は明らかではない。多様な目的や相手、状況といった必要性を意識して、繰り返し要約を経験する中でしか活用可能な要約力は身に付かない」
という見解・ご意見がありました。
私など、ありていに言えば、
「いくらあいまいな指導事項が多いといわれる国語教育界でも、学力テスト問題や入試問題などでは、採点のしようもない問題が出題されるはずはない〜」
ので、字数制限のある要約問題など、“一定の方法”があるからこそ出題されるのだろう―と思ってきたものには、意外な見解のように受け止めてしまいました。
要約指導をめぐるさまざまな疑問への解答となることを願い、特集を企画いたしました。
(樋口 雅子)
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- 明治図書