- 特集 ことばはおもしろい!子どもを引きつける授業づくり
- 特集について
- 提言 ことばはおもしろい!子どもを引きつける授業づくり
- 読書生活の指導―見付けた!河童のお話―
- /
- 実感あふれる国語授業の実践を
- /
- 子どもの立場で言語活動を試みることの大切さ
- /
- 豊かな言葉の使い手〜番組制作者から見た授業〜
- /
- なぜ、どのように国語を学ぶのかの意識化を
- /
- 小学校・実践授業の展開
- 低学年/言語活動を通して確かな力を育む― 一年「あいうえおの うたー」実践
- /
- 低学年/ことばを探す・ことばについて考える
- /
- 低学年/国語の学習との出会いを大切に「国語大好き」の子を育てる(光村一年上)
- /
- 中学年/使って分かる、ことばのおもしろさ
- /
- 中学年/子どもの「読みたい!」を引き出す単元づくり
- /
- 中学年/国語を学ぶおもしろさを味わう授業開き
- /
- 高学年/見通しをもって「書くこと」の学習に取り組む
- /
- 高学年/比べて読んで、コラージュで本を推薦しよう
- /
- 高学年/ゴールの姿を描き、意欲的に学ぶ国語学習
- /
- 中学校・実践授業の展開
- 1学年/教材と生活とを関連付けた単元作り
- /
- 1学年/新生活を報告しよう。「○○先生、中学校ってこんなところだよ!」
- /
- 2学年/ことばの魅力を再発見―表現比べ―
- /
- 3学年/「正しく恐れる」と「正当にこわがる」
- /
- 小特集 白熱!第2回実践国語研究セミナー提案
- 小学校・実践報告
- 主体的に考え、適切に表現する子どもを育てる授業―「なんのために」「どのようにして」を明確にした単元構想をもとに―
- /
- 小学校高学年から始める討論指導のあり方を求めて
- /
- 中学校・実践報告
- 「百人一首」を用いた系統的な古典の指導
- /
- 思いを語る生徒を育てる―弁論を通して身につける確かな力―
- /
- 言語活動の充実を図る言語環境の整備 (第7回)
- 「活用できる」言葉の力を付けるための言語環境
- /
- 書評
- 『新卒教師時代を生き抜く初任者1カ月の成功シナリオ』
- /
- 『ミドル教師 ニューリーダーとしての自己啓発ノート』
- /
- 先進実践研究校訪問!突撃授業レポート (第1回)
- 人間力としての言語能力の実践開発
- /
- 〜京都・山田荘小学校の新教科「人間力活動科」の創設〜
- 「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第13回)
- 【体育科】コミュニケーション能力と論理的思考力の育成を目指して
- /
- 国語授業・始めの一歩 (第13回)
- 国語教室を開く
- /
- 単元を貫く言語活動を位置付けた授業づくり (第7回)
- その新たな展開@
- /
- 〜単元を貫く言語活動を位置付けた単元構想モデル@「入れ子構造」(物語文)〜
- 思考力・判断力・表現力等は「発問研究」「教材研究」から (第7回)
- 学習成果から「発問研究」「教材研究」を考える
- /
- 言語力の育成をどうはかるか (第1回)
- 語句・語彙の学習指導の開発
- /
- 新国語科授業改革論―実践国語研究の確立をめざして― (第7回)
- 対話・参画・共創を中心とした授業づくりを
- /
- 〜対話力を育てる授業づくりのために〜
- 編集後記
- /・・・
- 今月取り上げた教材
- 4/5月号
ことばはおもしろい!子どもを引きつける授業づくり
平成26年度が始まります。本年度も新たな気持ちで,実践国語研究と国語の授業づくりに挑戦していきます。本誌編集委員も「子どもたち一人ひとりに確かで豊かなことばの力」を身につけさせ,「子どもたちの生きる力」の基盤を育むために,先生方のお役に立つような雑誌づくりに全力を尽くす覚悟でいます。今後とも,ご協力とご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。
ところで,今回の特集「ことばはおもしろい!子どもを引きつける授業づくり」を構想するとき,次のような実践課題が考えられます。
1 国語学習の授業開きでどのように子どもを引きつけるとよいか
●自己紹介,学習ルール,国語学習の意味などの授業の導入の工夫
2 国語学習への興味や関心や意欲などをどのように喚起するとよいか
●ことばの学習はおもしろそうだ,がんばりたいなどと思わせる工夫
3 主体的な学習を可能にするような見通しをどのように持たせるとよいか
●これならできるぞといった単元全体を見通すことができるような工夫
4 国語の知識・技能の習得法や活用法をどのように助言すればよいか
●国語の学習の仕方の基本やそれらの活用の方法が身につくような工夫
5 思考力・判断力・表現力などの大切さをどのように説明するとよいか
●ことばを学ぶ意義やことばの機能などについて意識できるような工夫
子どもたち一人ひとりが「ことばはおもしろい!」ということを実感するためには,授業開きでの指導者の導き方が大きな影響を与えます。「いったい何のために国語を学ぶのか」「国語を学ぶことでどんなよいことがあるのか」「ことばというのは何のためにあるのか」「これから一年間ことばをどのようにして身につけていけばよいのか」「国語と算数や社会などと学び方がどう違うのか」等々,子どもたちの素朴な疑問や問題意識を掘り起こして考えさせていくのも指導者の役目だと考えます。それには,「子どもを引きつける」ための,学習者の実態に応じた指導者自身の具体的で分かりやすい説明や新味ある導入の工夫が必要となるでしょう。
本特集では,上記のような問題意識のもと,全国の研究者や行政職や専門家のみなさまによるご提言と学校現場でご活躍中の小学校や中学校の先生方の実践授業提案をご報告いただきました。明日からの実践国語研究や国語授業づくりにお役に立てることを願っています。
本年度も,本誌のご愛読を続けてよろしくお願い申し上げます。
-
- 明治図書