- 特集 幼児期から進路を見通しつなぐ指導・支援
- 特集について
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- 提言
- 発達障害の「強み」と自主性を育て,当事者と支援者が連続的につながる支援を目指して
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- 事例1 幼稚園・保育所
- ≪送り手≫保育所における特別支援と支援の継続―自己有能感を育む支援―
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- 事例2 小学校
- ≪受け手≫発達のつまずきを探り,つながる「見たて」と「手だて」を考える―感覚統合理論と身体アプローチの視点から―
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- 事例3 小学校
- ≪送り手≫支援と育ちのストーリーを中学校へ
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- 事例4 中学校
- ソーシャルスキル,学習支援,進路学習を通して自立する力をつける
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- 事例5 高等学校
- 長崎玉成高校のキャリア教育―共に汗をかきながら、生きる道さがし―
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- 事例6 大学
- 将来の自立につなげる大学進学
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- 事例7 就労支援
- 自立,社会参加に向けて必要なこと―生き生きと心豊かに生きていくために―
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- 事例8 会社
- ジョブマッチングと環境調整
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- Essay
- 発達障害という“個性”に理解を求めて
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- 学べる!楽しい!学びにくい子への学習支援ワーク (第4回)
- 漢字のワーク
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- 発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第8回)
- 指先が不器用な子どもに対する手の発達に沿った教材の紹介
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- はなひらく支援の教育現場 (第3回)
- 引き継がれ,広がるサポートを目指して
- 〜取材先◎今西満子(奈良県奈良市立鳥見小学校長)〜
- 親の会・JDDネットニュース (第56回)
- 子どもの行動を読み解く感覚統合
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- 医療との連携 (第56回)
- 発達障害の子どもを健康に育てるには?
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- Newsな視点 (第12回)
- 心理的疑似体験プログラムの活用
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- 〜困難さを抱える子どもたちの気持ちを理解するために〜
- 保護者の悩みに寄り添う教育相談 (第8回)
- 幼稚園から指摘を受けて戸惑っています
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- 実践・ユニバーサルデザインの授業づくり (第4回)
- 通級指導教室担当の立場から行った支援
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- 〜企画:小西 喜朗/実践:古賀 央子〜
- ソーシャルスキルトレーニング実践のツボ (第4回)
- 自己理解を深めるための「自分研究所」の実践から
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- 一度は手にしたい本
- 『村上さんのところ』(村上春樹著 フジモトマサル絵)/『ワーキングメモリーとコミュニケーションの基礎を育てる聞き取りワークシート1 言われたことをよく聞こう編』(NPOフトゥーロ LD発達相談センターかながわ 編著)
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- SENS for s.e.n.s (第3回)
- S.E.N.S臨床日誌:WISC-W解釈のための用語解説
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- 編集後記
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特集について 幼児期から進路を見通しつなぐ指導・支援
三鷹市教育委員会/田中 容子
発達障害の子どもの指導については,「幼児期から進路を見通しつなぐ指導・支援」が必要であると言われますが,まだ子どもが幼く,障害に気づいたばかりの頃などは,子どもの課題に向き合い,受けとめるだけで精一杯の保護者が多いと思われます。しかし,障害受容の始まりの段階から,しっかりと子どもの発達や将来の進路を見通した設計図を保護者及び本人に提示していくことは,非常に重要です。
「進路を見通す」と一言で言っても,非常に多くの意味合いが含まれています。
見通すためには,今現在の子どもの状態や課題を的確に把握し,その上で,その子の特性を活かせる療育や教育の方法や内容,場所を考え,そして,その先の進路選択に続く道筋を予測する作業が必要となります。
今までは,この作業を的確に行いながら,次のステージへのつなぎを継続していくことの積み重ねこそが,結果的に,成長の様々なステージにおける子どもの特性に応じた的確な指導や支援と言われるものとなっていたと考えます。しかし,最近では,時代の変化とともに,子どもが将来の進路をどのように選択できるか,その選択肢自体が見えにくくなっています。数年前までは,想像もできなかった職業が生まれていたり,一方で,昔は誰でも知っていた職業が存在しなくなったりもしています。このような中で,「進路を見通す」ことは,非常に困難になっていると言えるでしょう。
一方で,こんな時代だからこそ,先行きがはっきり見えなくても,周囲の力と自分の力で切り開いていける人に育てるためには,幼少期から,どのような力を意識して育てていくことが必要なのか,普遍的なものが存在するのだろうか,ということも含めて,考える必要もあるのではないでしょうか。
本特集では,子どもの発達を支援する様々な場所,様々な段階で行う指導や支援が,その子の将来の職業や生活とどのように結びついていくのか,また,そのことを保護者や本人にどのように説明しているのか等について,学校だけでなく,様々な機関における実践も含めて紹介したいと企画しました。
また,就学前段階から小・中学校へ,さらに高等学校段階,大学,就労支援等,それぞれの発達段階に合わせた送り手,受け手が,どのようなことを意識して子どもと保護者に対していくのか,具体的な実践を知り,読者とともに考えていきたいと思います。
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- 明治図書