- はじめに
- 授業でのICT活用の形
- ○教室のICT活用1 実物の提示
- ○教室のICT活用2 校内LAN
- ○教室のICT活用3 パソコン画面の提示
- 学級で使える!教室で使える!
- (1) ダウンスキャンコンバータで簡単投影
- (2) ビデオカメラで簡易実物投影装置
- (3) デジタル教科書を作って使おう!
- (4) 学級通信は写真入りで簡単編集!
- (5) 〈コラム いいモノ・ききミミ1〉 マッキントッシュとのデータ互換
- (6) 毎回の授業の板書を記録しよう!
- (7) 板書を学級通信に掲載!
- (8) 画像データをオートランCDで渡そう!
- 国語で使える!
- (9) デジタルカメラボイスレコーダーで音読録音
- (10) 作文・感想文は即入力でデジタル化!
- (11) 読書記録を作って掲示しよう!
- (12) 〈コラム いいモノ・ききミミ2〉 ハードディスクケース
- (13) 拡大印刷機で物語を発表しよう!
- (14) 絵本の読み聞かせはプロジェクターで
- (15) 書写の手本はパソコンで!
- (16) ニュース番組を作ろう!
- (17) 簡単らくらく国語辞典・英和辞典・和英辞典!
- (18) 〈コラム いいモノ・ききミミ3〉 フィルタリングソフト
- 社会で使える!総合で使える!
- (19) 楽しくキーボード練習をしよう!
- (20) 書画カメラで資料いっぱい簡単授業!
- (21) 「Google Earth」で世界旅行をしよう!
- (22) 調べ学習はウェブを作って発表しよう!
- (23) 学習したことを壁新聞にまとめよう!
- (24) みんなで書き込み掲示板体験!
- (25) フリー百科事典「ウィキペディア」で最新情報を検索!
- (26) みんなでメール体験をしよう!
- 算数で使える!
- (27) グラフの指導は大画面で!
- (28) 分度器の学習はそのまま投影!
- (29) プロジェクターで黒板に直接投影!
- (30) 「角度インベーダー」で敵を迎撃!
- (31) 「チャレンジ計プリっこ」でどんどん計算!
- (32) 〈コラム いいモノ・ききミミ4〉 ネットオークション
- 理科で使える!生活で使える!
- (33) デジタルカメラで観察記録!
- (34) 生き物飼育の様子をデジタルビデオ撮影
- (35) 気温の変化は気象庁サイトで確認!
- (36) 雲の動きはお天気サイトでアニメーション!
- (37) データベースを活用して理科実験!
- (38) ビデオカメラで微速度撮影!
- (39) 簡単らくらく生き物図鑑!
- (40) 〈コラム いいモノ・ききミミ5〉 デジタル一眼レフカメラ
- 図工で使える
- (41) ペンで描いてパソコンで色塗り!
- (42) 人物や風景を撮影して写生の下描き!
- (43) 3D写真を作ってみよう!
- (44) ドラえもんの「インスタント旅行カメラ」
- (45) 年賀状作りをしよう!
- (46) デジタルカメラで撮影・提示!
- (47) 作品ギャラリーを作ろう!
- 体育で使える!
- (48) デジタルカメラ動画で水泳フォームをチェック!
- (49) 「パワーポイント」で注意事項を提示!
- (50) ダンスの模範演技を大きく提示!
- (51) 〈コラム いいモノ・ききミミ6〉 「価格.com」
- 校務で使える!
- (52) 教室に,自宅に複合機を導入!
- (53) あふれるデジタルカメラ画像をフォルダ管理!
- (54) PDFで楽々文書保存!
- (55) デジタルカメラのメディアでデータ移動!
- (56) メールでデータを移動!
- (57) いつでも,どこでも,メールチェック!
- (58) 「縮小専用。」で画像データを一括縮小!
- (59) ウェブサイトで連絡文書を通知しよう!
- (60) 研究紀要をCDにまとめよう!
- (61) 〈コラム いいモノ・ききミミ7〉 「スキャンスナップ」
- 行事で使える!集会で使える!PTAで使える!
- (62) スライドショーで行事の様子をプレゼン!
- (63) 名刺を作って交流しよう!
- (64) 「フォトシネマ」で6年生を送る会!
- (65) こんなことしていいの?悪いの?
- (66) 〈コラム いいモノ・ききミミ8〉 ハードディスクレコーダー
- (67) 写真選びはモニターでそれぞれ!
- (68) 広報表紙をちょこっとカラー印刷!
- (69) ビデオカメラと液晶プロジェクターでライブカメラに!
- (70) 〈コラム いいモノ・ききミミ9〉 「PSP」と「DSブラウザー」
- おわりに
はじめに
ICTというのは聞き慣れない言葉かも知れません。IT(Information Technology)の方が通りがいいでしょう。ICTはITに Communication のCを加えたもので,今では以前言われていたITと同義に用いられています。Information(情報)をうまく伝えようと,Technology(技術)が進歩し,機械が使われても,教育現場ではやはり Communication(コミュニケーション)が上手くとれないと,効果は上がりません。そういった意味では教育現場の中ではITよりも現状を言い得ているような気がします。
さて,簡単にICTを用いた学習や教育での活用と言っても,まだまだ敷居が高いと感じておられる方も多いのではないでしょうか。逆に「コンピュータを使うようになって子どもたちが悪くなった」と言わんばかりに従来の方法に固執される方もいらっしゃいます。従来の方法が悪いのではなく,ICTを用いることで,・楽にできて,・効果があって,・子どもが興味をもつ,そんな効用があれば気軽に使ってみる方が合理的だと言えそうです。すべてをICTで……とは考えていません。できるところは機械にさせる。浮いた時間を子どもとの関わりに使って,「コンピュータにかじりつく先生」にならない工夫をするのも, このICTを用いた学習のある意味目指すところではないかと考えます。以前と比べ,学校のICT化は格段カブトムシの蛹化を必死でビデオ撮影プラズマディスプレイで社会見学のまとめを提示3 の進歩をとげましたが,やはりまだまだ「機械に使われている先生」は数多く存在します。ぜひ,ほんの一分野でも使いこなされ,コンピュータの持つ保存力,再現力,提示力を大いに発揮し,使える分野を広げていくことができたら,ありがたいと思います。本書に書かれているICTネタの中には,「えっ,これってICT?」というようなものも多く入っています。「こんなの前からやってる」というものもあるでしょう。一つ一つは大した活用でなくても,相互に関連させるとより活用の幅が広がるものはいくらでもあります。ぜひ,一つでも多くマスターされ,さらに応用を利かせられるような取り組みを考案いただければ幸いです。
(写真省略)
2007年2月 /國眼 厚志
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- 明治図書