小学校国語科授業アシスト
実物資料でよくわかる!教材別ノートモデル40

小学校国語科授業アシスト実物資料でよくわかる!教材別ノートモデル40

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本当に使える、小学校国語科ノート指導の決定版

子どもが自身の学びを実感できるノートづくり・指導をしていますか?―本書では指導のポイント・実際の授業展開を、実物ノートとともに大公開! ノートの選び方から特別な支援を要する子どもへのノート指導まで、小学校六年間のあらゆる段階に対応した充実の1冊。


復刊時予価: 2,475円(税込)

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ISBN:
978-4-18-037210-2
ジャンル:
国語
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 148頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 よりよい授業づくりを支えるノート指導の五つのポイント
1 よりよい授業づくりを支えるノート指導の五つのポイント
2 「よりよい授業づくりを支えるノート指導の五つのポイント」を満足したノート例
(1)年間指導計画的な観点を持つ[学期つなぎ・学年つなぎ]―年間を見通せるノートになっているか?―
(2)「つけたい言葉の力」を見通して授業をつくる―つけたい力を目に見える形にするノートになっているか?―
(3)学びのめあてをくだく―子どもの状況にふさわしいノートになっているか?―
(4)「伝え合い」の場を繰り返し設ける―「伝え合い」の過程が記録されたノートになっているか?―
(5)「メタ認知」まで導き学びの自覚化をうながす―つけた力を目に見える形にするノートになっているか?―
3 押さえておきたい! ノート選び・文具選びの基礎・基本
1 1年生のノート選び―発達段階や用途に応じてノートを選択―
2 2年生以降のノート選び―発達段階や用途に応じてノートを選択―
3 ノートに関する文具選び―必要なものチェックリスト―
*コラム* ノートづくりの問題点と重要性を物語る二つのエピソード
第2章 具体例でよくわかる! 教材別ノートモデル40
1年生
ノートづくりの基本@ 絵ノートから文字ノートへ
ノートづくりの基本A どのように書いたかを意識させる工夫を
ノートづくりの基本B 語彙を増やす工夫を
ノートづくりの基本C 「量」から「質」へ展開する工夫を
ノートづくりの基本D カタカナの練習―留意点を書き込ませる―
ノートづくりの基本E 漢字の練習―留意点を書き込ませる―
ノートづくりの基本F 音読のワザ―子どもから引き出す―
1 「いろいろなふね」
2 「たぬきの糸車」
2年生
1 「音やようすをあらわすことば」
2 「かん字のひろば」
3 「はがき新聞」から日記のワザを見つける
4 「どうぶつ園のじゅうい」
5 「スーホの白い馬」
3年生
1 詩「どきん」
2 「自分をしょうかいしよう」
3 「せつめい書を書こう」
4 「もうどう犬の訓練」
5 「木かげにごろり」
6 「海をかっとばせ」
7 「ちいちゃんのかげおくり」
4年生
1 「白いぼうし」
2 「三つのお願い」
3 「こわれた千の楽器」
4 「みんなで新聞を作ろう」
5 「ごんぎつね」
5年生
1 「意見を整理しながら目的に向かって話し合おう」
2 「新聞を読もう」
3 「のどがかわいた」
4 「大造じいさんとガン」
5 「わらぐつの中の神様」
6年生
1 「カレーライス」
2 「生き物はつながりの中に」
3 「やまなし」
4 「海の命」
支援の必要な子どものノートづくり 6年間の学習を生かして「卒業論文」作成
@学習計画を立てる
Aページ番号と行だけを書く
Bベン図で三つの作品を関連づける
CQ&A方式のまとめ方を生かす
D伝え合いが子どもの学びを支える
*コラム* 学習指導要領とノート指導の関係

はじめに
  ノート指導が変われば授業も変わる―「ノート指導」は授業実践の重要な要素―

■ノート指導が充実すれば授業実践自体も変わっていく

 本書は、研究会「国語教育の実践と研究をつなぐ会」(「つなぐ会」については奥付をご覧下さい)のメンバーが分担執筆したものです。執筆者たちは、原稿執筆の過程において、自分の学級の子どもたちのノートを「つなぐ会」例会の際に持ち寄りました。実物提示装置によってスクリーン上に拡大提示されたノートを見て、参加者からは、「めあてがくっきりしている」「学習計画を子どもといっしょに立てている」「身につけた力を子どもが書いている」などの声が起こりました。

 執筆者たちは、子どもにしっかりとした力を身につけさせるノート指導を行うことについて、改めて考えるようになりました。「子どもとともに学習計画を立てること」、「本時のめあてを明確にすること」、そして、授業の流れがぶれそうになるともう一度めあてに戻ればよいこと、単元の終わりには、「身につけた力を子どもに書かせること」などに取り組み始めました。やがて、「ノートに何を書かせれば良いのか分かった」「どのような授業を展開し、どのように板書すれば、学びの成果がノートにくっきりと記録されるかを意識するようになった」と、自分の授業を振り返ることができるようになっていきました。

 「ノート指導が変われば授業も変わる」。当然と言えば当然です。ノート指導は授業実践の中の重要な要素であり、ノート指導が充実すれば、授業実践自体も変わっていくに違いありません。本書がノート指導のあり方を考えるヒントとなり、授業改善につながっていくことを心から願っています。


■ノートの例だけではなく授業実践の展開についても記述

 第1章にノート指導の五つのポイントを掲げました。@年間を見通せるノートになっているか? Aつけたい力を目に見える形にするノートになっているか? B子どもの状況にふさわしいノートになっているか? C「伝え合い」の過程が記録されたノートになっているか? Dつけた力を目に見える形にするノートになっているか?

 これらのポイントを押さえたノートの具体例を、学年ごと、教材ごとに示しました。最後には「支援の必要な子どものノートづくり」も提示することができました。本書の特色は、ノートの例だけではなく、授業実践の展開についても記述されているところです。授業実践の改善例としても活用していただければ幸いに思います。

 最後になりましたが、明治図書教育書編集部の林知里さんのお世話によって本書を出版できましたことに心より感謝申し上げます。


  兵庫教育大学大学院教授   /堀江 祐爾

著者紹介

堀江 祐爾(ほりえ ゆうじ)著書を検索»

兵庫教育大学大学院教授,元中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会国語専門部会委員,平成20年版中学校学習指導要領(国語)作成協力者,「国語教育の実践と研究をつなぐ会」世話役代表

毎月2回土曜日に,自宅を開放して「国語教育の実践と研究をつなぐ会」を開催。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 実物がありわかりやすい。説明文の教材が取り上げられていないのが残念。
      2017/5/2950代・小学校教員
    • 研究授業の参考になった
      2015/7/3030代・小学校教員
    • 学習者が自ら考え学んでいくノートの具体例が満載。ノート指導を充実させるためには,「板書」の工夫が必要不可欠です。具体例には、指導過程や留意点が示され、板書が示されているページやノート例に指導者の朱書きの言葉が添えられているページもあります。細かな配慮の行き届いた板書や言葉が大いに参考になります。自己評価,相互評価の場としてのノート例も示されています。新学期からの授業の参考になることまちがいなしでしょう。
      2012/8/19ドラゴン
    • 教材の視写、意味調べ、板書を写す、話のメモなどを書かせてお終いという国語ノートが、まだまだ多いのでは?しかし、この本の中のノートは指導書?いえいえ、一人一人の子どもたちが自分自身の学びのノートになっているのに驚きます。また、ノート指導の五つのポイントを押さえたノートの具体例が、学年ごとに・教材ごとに示してあり、授業実践の展開についても書いてあるので、とてもお得な内容です。2学期から、この本をバイブルとして扱い、実践していく予定です。
      2012/8/19コウノトリの郷
    • 実物のノートなので、子どもの思考の過程、結果がどのようなものなのかがよく分かる。特にそれぞれのノートが、教師がどのような考えのもとで指導した結果なのか、その考えが詳しく解説されているので、学ぶことが多い。1〜6年、特別支援学級のノートが単元ごとにたくさん載っている点もうれしい。
      2012/8/199+2+兆0000

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