- まえがき
- Part1 フォーカス・オン・フォームを用いた文法指導の極意
- 1 タスクを使った新しい文法指導:フォーカス・オン・フォーム(FFI)
- 2 アクション・リサーチに取り組んだ実践報告
- 1 生徒の可能性が発見できる授業づくりの工夫
- ―点から線,線から面,面から立体へ。コミュニカティブグラマーへの模索―
- 2 文法を楽しく身につける授業を目指して
- 3 生徒同士の真のコミュニケーションを楽しむ英語授業
- 4 技能の統合とコミュニケーションの中での文法指導
- Part2 フォーカス・オン・フォームを用いた文法指導ワークシート
- WorkSheet 1 My Favorite Musician
- 過去完了(Input) 歌手のプロフィールを読もう
- WorkSheet 2 Swimming Training
- 助動詞(Input) 蛍高校水泳訓練
- WorkSheet 3 School Regulations
- 助動詞(Input&Output) 理想の校則を作ってみよう
- WorkSheet 4 Advice
- 助動詞(Output) アドバイスをしよう
- WorkSheet 5 Who do you think I am?
- 受動態(Input) 私はだれでしょう?
- WorkSheet 6 Witness / Imaginary Story
- 不定詞(Output & Feedback)彼女が駐車場で目撃したものは? ―Listeningカード
- WorkSheet 7 Wall Paper
- 分詞(Output) 壁新聞を作ろう
- WorkSheet 8 My Favorite Singer (Actor)
- 比較(Input & Output)好きな歌手(役者)について書いてみよう
- WorkSheet 9 Your DEALPartner
- 比較(Input & Output)理想のパートナーについて話そう
- WorkSheet 10 What would you do if you were a parent?
- 仮定法(Input) もしあなたが親になったら…
- WorkSheet 11 Happy or Unhappy?
- 仮定法(Input & Output)もしあなたが日本人でなかったら…
- WorkSheet 12 If I won a million yen...¥¥¥
- 仮定法(Input & Output)宝くじの使い道を想像しよう ―解答(教師用)
- WorkSheet 13 Would you save the lion?
- 話法(Output) あなたはライオンを助けますか?
- WorkSheet 14 Future Job
- 動名詞・不定詞(Input & Output)将来つきたい仕事について話そう
まえがき
コミュニケーション重視の英語教育が学校教育の目標となり,カリキュラム改革,教材開発が少しずつ行われてきているが,文法指導については,従来型のドリルを中心とした暗記・詰め込み式の授業が相変わらず続いている。しかしながら,多くの教師は,定期テストが終わる度に,生徒の文法事項の定着が悪いことを嘆いている。なぜ定着しないのだろうか。もっと効果のある指導法はないのだろうか。そして,文法をコミュニカティブに教えることは可能なのだろうか。タスクを使った新しい文法指導:フォーカス・オン・フォーム(FFI)がその答えである。
この本で取り上げた4名の高校教師(岩井,加藤,久代,柳田)は,Ellis(2006)およびLee & VanPatten(1995,2003)の文法指導の理論に基づき,名古屋外国語大学主催のワークショップに参加して,アクション・リサーチに取り組んだ。その結果,従来のドリル中心の授業よりも,文法事項をコミュニケーションの道具として使用することにより,生徒の学習効果が高まることがわかった。読者は,4名のアクション・リサーチの実践報告を通して,それぞれの教師がどのように授業を変え,それに伴い,生徒がどう変化していったのかについて,教師が作成した具体的なタスクをもとに学ぶことができる。なお,各教師のワークシート(文法項目ごとに,77種類)は,以下のホームページからダウンロードできる。自由に修正して活用していただきたい。さらに,4名の教師の実際の授業のビデオも見ることができる。
http://www3.nufs.ac.jp/~yoshi/teaching.html
2013年度から改訂される新学習指導要領によれば,英語教師は,英語で授業をすることが強調されているが,4名の教師の授業実践は新しい英語教育のモデルになるものである。英語での指示の仕方,タスクの導入,ペア・ワークのさせ方など,役に立つ指導技術を学んでいただけると確信している。
2012年3月 名古屋外国語大学教授 /佐藤 一嘉
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- 明治図書
- この本は英語教育に必須のコンテンツが入っています。実際にこの文法本を使いながら教えている教師もいます。この本をベースに組まれている授業を受けている生徒は英語で会話する機会が増え、英語力が上がっています。英語を使う機会が増えるということは、会話力だけでなく、リスニング力、読解力、ライティング力も向上します。この本は必須です。復刊してください。2023/5/13
- 非常勤講師なので、授業の進め方を他のクラスとかけ離れたやり方にするのは難しいが、どうすべきかを考える大きなきっかけになった。2015/5/9coloring59