- まえがき
- 本書の使い方
- Part1 コミュニケーション能力を測るパフォーマンス・テストの極意
- 1 パフォーマンス・テストとは?
- 2 パフォーマンス・テストに取り組んだ実践報告
- Part2 中学3年のパフォーマンス・テストアイデア
- 1学期
- Test1 買い物をしよう
- Speaking:受け身(受動態)
- Work Sheet 評価表
- Test2 日本の文化を紹介しよう
- Speaking・Writing:受け身(受動態)
- Work Sheet 評価表1・2
- Test3 旅行記を書こう
- Writing:過去形,不定詞,動名詞・不定詞を目的語にとる動詞,前置詞句による後置修飾
- Work Sheet1・2 評価表
- Test4 自分の経験について語ろう
- Speaking:現在完了形(経験)
- Work Sheet 評価表
- Test5 わたしが好きなこと・続けていること
- Speaking:不定詞(名詞的用法),現在完了形(継続)
- Work Sheet 評価表
- Test6 お気に入りキャラクター
- Speaking:受け身(受動態),使役動詞(make)
- Work Sheet1・2・3 評価表
- Test7 修学旅行の思い出
- Speaking:現在完了形
- Work Sheet1・2・3 評価表
- 2学期
- Test8 夏休みの思い出
- Writing:過去形
- Work Sheet 評価表
- Test9 電車での行き方を案内しよう
- Speaking:疑問詞+不定詞(how to 〜)
- Work Sheet 評価表
- Test10 わたしが大好きな場所
- Speaking:不定詞(仮主語),現在完了形(経験)
- Work Sheet 評価表
- Test11 携帯電話,賛成か反対か
- Speaking・Writing:既習の文法事項
- Work Sheet1・2・3 評価表1・2
- Test12 わたしが大好きな人
- Speaking・Writing:関係代名詞
- Work Sheet 評価表1・2
- 3学期
- Test13 有名人について英語で話そう
- Speaking:名詞の後置修飾
- Work Sheet 評価表
- Test14 わたしの未来の家族
- Speaking・Writing:既習の文法事項
- Work Sheet1・2 評価表1・2
まえがき
コミュニケーション重視の英語教育が学校教育の目標となり,カリキュラム改革,教材開発が少しずつ行われてきているが,テストについては,一部リスニングテストが取り入れられたものの,従来型の筆記テストが相変わらず重視されている。コミュニケーション能力を測るパフォーマンス・テストが実施されなければ,授業は変わらない。文部科学省も2013年3月に「多肢選択形式等の筆記テストのみならず,面接,エッセー,スピーチ等のパフォーマンス評価」を実施することを提唱した。
この本で取り上げた英語教師は,Brown(2007)およびLee & VanPatten(1995,2003)の評価方法の理論に基づき,名古屋外国語大学主催のワークショップに参加して,アクション・リサーチに取り組んだ。その結果,従来の筆記テスト重視の授業に比べ,教師が授業をコミュニケーション重視に変え,パフォーマンス・テストを実施することにより,生徒のモチベーションが上がり,学習効果が高まることがわかった。読者は,アクション・リサーチの実践報告を通して,それぞれの教師がどのように授業を変え,それに伴い,生徒がどう変化していったのかについて,各教師が作成した具体的なパフォーマンス・テストを基に学ぶことができる。なお,各教師のワークシート,評価表および生徒作品(一部)は,ホームページからダウンロードできる。自由に修正して活用していただきたい。
2012年度から中学校で導入された新学習指導要領は,4技能を統合し,生徒のコミュニケーション能力をさらに育成することを強調している。ここで紹介した英語教師の実践は,新しい英語授業のモデルになるものである。パフォーマンス・テストを導入することによって,授業が変わり,生徒が変わる。
2014年6月 名古屋外国語大学教授 /佐藤 一嘉
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- 明治図書
- 使いやすい2022/3/2640代・中学校教員
- ALTとの授業で,何か評価につながるような活動はないかと書店でさがしていたところ,この本を見つけ,コピーしやすいようにPDF版で購入しました。2019/5/2830代・中学校教員
- 実践できたらとてもいいと思うが、時間と手間を考えると、なかなか取り組むのは難しい活動が多かった。2017/8/630代・中学校教員