- まえがき
- 第1章 「課題づくり」の基礎基本
- 1.『学び合い』での課題づくり
- 2.エキスパート・ノービス研究
- 3.子どもが分からないもの
- 4.加えるのではなく,削る
- 5.他人の子どもを教えるということ
- 6.思いつき
- 7.目標と評価の一致
- 8.課題の面白さ
- 9.人
- 第2章 課題はシンプルに明確に 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- 1 時間は大事に
- 2 全体像を明らかにする
- 3 2割の子どもが分かればいい
- 4 誤りなく伝えられる
- 5 チェック方法
- 6 教科書ではなく学習指導要領を読みましょう
- 7 テスト問題を活用しよう
- 8 評価
- コラム
- 第3章 学ぶ必然性を生み出す 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- 1 興味関心を引き出す
- 2 作文・合唱
- 3 調べ物学習
- 4 ICT
- 5 英語学習
- 6 総合学習
- コラム
- 第4章 学級づくりは教科の時間 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- 1 算数・数学・体育・物理
- 2 特別支援の子どもの課題
- 3 キャリア教育
- コラム
- 第5章 教科学習を中心とした支え合う職員集団 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- 1 新たな職能形成
- 2 合同授業
- 3 校内研修
- 4 学校教育の目的は何か?
- コラム
- あとがき
まえがき
本書を手にとっていただき,ありがとうございます。そしておめでとうございます。本書を手に取ったのは偶然ではなく,必然です。
なぜですって? それは本書を手に取るということは,あなたが課題づくりに悩んでいる人だからです。そして色々な本を読み,研修も参加するような熱意のある方だからです。そのあなたが自分の課題に満足出来ないから,今まで読んでいた本とはおもむきの違う本書を手に取っているのだと思います。
その直感は正解です。本書は今までの類書では書いてなかった,とても簡単だけど強力な「たった四つのノウハウ」が書いてあるからです。それさえ分かれば,子どもたち全員が夢中になる課題をつくれます。
第一は,課題はシンプルに明確にというノウハウです。今までの類書では,教科書に書いていることに手を加えることによって子どもたちを夢中にさせようとしていました。しかし,本書では味付けではなく素材で勝負するにはどうしたらいいかを書いてあります。
第二は,学ぶ必然性を生み出すというノウハウです。子どもたちは「なんで,こんな面倒なことするの」と思っているのです。特にあなたが手を焼く子はそうです。その子が「やろう!」と思わなければならないですよね。そのためには,楽しい,分かるだけでは不十分です。やらねばならない必然性を納得させねばなりません。
第三は,学級づくりは教科の時間というノウハウです。学級の中がグチャグチャであったら,どんな課題を与えても子どもたちは白けてしまいますよね。では,どうやって学級づくりをしたらいいでしょうか?
子どもたちが学校で過ごす時間のほとんどは教科学習の時間です。そこで学級づくりが出来たら素敵ですよね。実は出来るのです。そして,教科の時間こそが,学級づくりに最適なのです。
第四は,教科学習を中心とした支え合う職員集団というノウハウです。今までの課題づくりは自分一人でうんうん頭をひねって考えていたと思います。しかし,課題づくりは教員が協働し,楽しみながら考えるべきだと思っています。
おそらく,皆さんの頭の中には「?」が浮かんでいると思います。つまり,今まで読まれた数多くの本とは,だいぶ違うことを意味しています。でも,ご安心下さい。難しくありません。本書で書いてあることは,全部,分かってしまえば「な〜んだ」ということです。
さて,選択しましょう。今までに似た本をもう1冊読みますか? それとも今までとは違う四つのノウハウを学びますか? 皆さんの答えは決まっていますよね。さあ,始めましょう!
/西川 純
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- 明治図書
- シリーズがおもしろい2016/5/13しいちゃん
- 課題づくりが一番難しいと感じていたので購入。何回も読んで深めていき、自分のものにしたいと思った。2016/4/140代・小学校管理職
- 学級での課題提示に利用している2015/10/430代・中学校教員