- まえがき
- /堀 裕嗣
- 新採用教員1 自分の意志をもって
- /熊谷 真澄
- 新採用教員2 上下関係の構築を〜教育には「強制」が必要〜
- /齋藤 大
- 新採用教員3 糧となった辛抱の1年間…
- /佐藤 恵輔
- 新採用教員4 ストレスのない学級経営
- /高村 克徳
- 新採用教員5 素直であること
- /高村 直子
- 新採用教員6 辞めるのは,いつでもできる! 続ける道は,必ずある!
- /中村 早苗
- 新採用教員7 自省録
- /新里 和也
- 新採用教員8 熱い気持ち コントロール そして人に頼る
- /原 啓太
- 新採用教員9 関わりの中で成長する
- /米田 真琴
- 新採用教員10 一番生徒のそばにいる先生
- 新採用教員11 信念を曲げずに,楽しむことが大切!
- /小山内 さつき
- 新採用教員12 教職という選択をした自分の人生を楽しむ
- /澤田 千秋
- 新採用教員13 守りたいもの,大切にしたいことを見つめ直す
- /大塩 直子
- ベテラン教員1 分からないことは,素晴らしいことなのだ
- /池田 修
- ベテラン教員2 表現し続けることの意味
- /山下 幸
- ベテラン教員3 個人的な想い
- /堀 裕嗣
- あとがき
- /堀 裕嗣
まえがき
かつて新採用教員は失敗を繰り返しながら力量を高めていきました。若さが武器になる,若さで体当たりでやればいいんだ,そう言ってくれる先輩教師が周りにたくさんいました。そして失敗すれば周りの先生がちゃんとフォローしてくれました。そういう時代が確かにありました。
しかし現在,新採用教員がスムーズに仕事の内容を覚えていく,新採用教員が少しずつ,しかも自然に力量を高めていく,そういう時代ではなくなってきています。子供たちの変容に戸惑い,保護者のクレームに晒され,大量の事務仕事に押し潰され,周りの忙しそうな先輩たちにHELPを出すこともできなくて,そんな声をよく聞くようになりました。夢や希望を抱いて教職に就いたはずなのに,ふと気がつくと目の前の仕事をただこなすだけの毎日……。1年が経った頃には日常に埋没していく。そんな事例が増えているようにも思えます。
本書は新採用から5年以内の若手教師の皆さんに執筆をお願いしました。新規採用の1年間のエピソードを振り返り,何を感じ何を考えていたかを振り返り,良かった点,足りなかった点を振り返っていただき,もっとこうしていれば良かった,いまの自分ならこうするだろう……そんな新採用の1年間の心構えを3〜5点にまとめていただきました。本書が新規採用教員の皆さんに,また,これから教師を志す皆さんに少しでも参考になるなら,それは望外の幸甚です。
/堀 裕嗣
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- 明治図書
- 内容にとても共感できた。2015/5/1030代・男性