学級経営サポートBOOKS
新任3年目までに知っておきたい 子どもがまとまるクラスづくりの技術

学級経営サポートBOOKS新任3年目までに知っておきたい 子どもがまとまるクラスづくりの技術

好評2刷

インタビュー掲載中

トラブルをチャンスに!クラス集団をまとめる教師の技術

クラスを育てるためには、強い「個」を育てることが不可欠である―学級担任としての心構えから、「個」の育て方・集団のまとめ方・保護者対応の仕方まで、子どもたち一人ひとりが本音で取り組み自信を持って輝く、規律あるクラスづくりのための技術が満載!


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-208417-1
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年11月25日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 おさえておきたい!学級担任の心構え
教師として,プライドを持つ
リーダーの自覚を持つ
教師の元気が,クラスの元気
子どもを好きになれば,教師が好かれる
クラスづくりの信念を貫き通す
状況を見て指導法を変える
子どもに恥じない言動を心がける
疎まれることを恐れない
「子どもは担任の下で平等」の精神で
プラス思考のクラスづくりを
「教育」を語る日常を送る
Column 「教師」になりたければ,一回学級崩壊させなさい!?
Chapter2 強い「自分」を目指す!一人ひとりが輝く「自律」の心を育てる技術
自分に打ち克つ力を育てる
自ら行動するよう促す
教えるのではなく,考えさせる
やるべきは,嫌でもやらせる
ウソや言い訳を許さない
自分でやれたとき,ほめる
周囲に流されない姿勢を讃える
楽しませながら強制する
発達に応じた責任をとらせる
感謝の気持ちを育てる
「きまり」を守るのは,「心がけ」
Column その叱り方,子どもの自律を奪っていませんか?
Chapter3 強い「自分」を目指す!「自信」が育てる優しいクラスをつくる技術
自分の力を信じる子に育てる
「分かる授業づくり」を工夫する
行為を叱り人格を責めない
「分からない」と言える子に
変化を実感させる
様々なことに挑戦させる
丁寧さを身に付けさせる
「当たり前」をほめる
希望を持たせる
失敗を見守る
できるまでやり直させる
Column 子どもを好きになれば,自然にほめたくなる!
Chapter4 あたたかいクラスを育てる!トラブルが絆を深める 子ども達をつなげる技術
トラブルは学級づくりに必要な栄養である
グループづくりで,問題発見
男女の仲は教師が取り持つ
限定された友だち関係を崩す
ケンカは大切な学びの場
課題はクラス全員で考える
プラス思考の習慣を
いじめ防止で友だち理解を深める
嫌な仕事から学ばせる
無関心を排除しよう
公平・平等を死守する
Column トラブル「0」のクラスは,危ないクラス!?
Chapter5 あたたかいクラスを育てる!団結力を高める集団統率の技術
本音と本気が団結力向上のカギ
全員参加の授業をつくる
係・当番活動で有用感を
うまく立ち回る「裏表」をなくす
「和」の心地よさを教える
「人任せ」の排除で団結意識を強める
夢中で取り組む活動を工夫する
不安や期待を共有させる
「連帯責任」で団結&結束する
互いに注意し合える関係に
「反省文」で教え合い・助け合い
Column 「笑い」のないクラスでは団結できない
Chapter6 手を取り合って乗り越える!保護者を味方にする対応の技術
保護者は「本物の教師」を求めている
苦手意識を払拭する
教師を理解してもらう
専門性をバックボーンに持つ
安心感を与える
ほどよい距離を保つ
保護者目線で考えてみる
トラブル対応は,即行動
冷静な対応を心がける
事後対応までを誠実に
子どもが変われば,保護者も変わる
Column 保護者が求める「担任像」を演じよ
おわりに

はじめに

 「教師になって,何が一番楽しい?」

と尋ねられれば,

 「子どもに勉強を教えたり,一緒に遊んだりすること。」

と,ほとんどの教師が答えるはずです。

 できなかったことができるようになって喜んでいる子どもの笑顔や,新しいことに挑戦してやり遂げたときの自信に満ちた姿を目にするとき,「教師って素晴らしい」「教師をやっていて良かった」と,教師であれば,誰でも感じることでしょう。

 教師は,子ども達に知識や技能を伝え与える立場にあります。しかし,実のところは,子どもから,仕事の喜びや充実感だけにとどまらず,豊かな人生を送るために必要な生き甲斐までも与えてもらっています。私たち教師は,子ども達から,日々,どれほどの喜びを与えてもらっていることでしょう。子どもを教え育てることを任され,一つのクラスを任されることが,どれほど自分に誇りを与えてくれることでしょう。教師とは,子どもと関わることで光り輝く存在でいられる,何とも贅沢な仕事ではありませんか。


 私事ですが,昨年の春に教頭職を拝命して,学級担任から離れて一年が経とうとしています。学級経営から退いてみて,改めて,クラスを任されることの責任の重さと共に,学級担任として過ごす日々の充実感や楽しさが,かけがえのないものであったことに気づかされました。管理職になってみて,学級担任としての教師の仕事が,どれだけ自分にとって生き甲斐になっていたのかを思い知らされたのです。


 残念ながら,私は,もう二度と学級担任になることはかなわないと思います。ですから,将来が有望な若い先生方と,教師の仕事に対する誇りや,学級担任の素晴らしさを共有したいと思っています。子どもとの関わり方や,クラスの統率の仕方,授業の追究など,教師ならではの悩みや,解決の仕方,そして克服したときの充実感を,共に味わいたいと思っています。

 未来を担う子どもを教え育てることは,尊敬されるに値する仕事です。これから先,子どもを教育するという重責を担う若い先生方には,教師という仕事に,もっと誇りと自信を持って,これからの長い教師人生を楽しんで欲しいと願っています。

 自分勝手ではありますが,小著は,そんな私の思いをこめて書かせていただきました。


   /中嶋 郁雄

著者紹介

中嶋 郁雄(なかしま いくお)著書を検索»

1965年,鳥取県生まれ。1989年,奈良教育大学を卒業後,小学校の教壇に立つ。

「子どもを伸ばすためには,叱りが欠かせない」という主張のもとに,「『叱り方』研究会」を立ち上げて活動を始める。

教育関係者主宰の後援会,そして専門誌での発表が主な活動だったが,噂が噂を呼び,大学や一般向けにも「心に響く叱り方」といったテーマで,セミナーを行うようになる。

新聞や経済誌などにも「叱り」について意見を求められるようになる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 基本的なことが分かりやすく書いてありました。
      2018/5/21トトロ
    • 中嶋先生の視点で、中嶋先生の言葉でまとめられていて、たいへん分かりやすいです!
      2016/2/2040代・小学校教諭
    • 著者の信念が伝わってきて、勇気づけられました。
      2016/2/1130代・小学校教員
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