はじめての小学校英語 授業がグッとアクティブになる!活動アイデア

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モジュールで学ぶ!コミュニケーション・ゲーム・文字学習

小学校英語スタート!何をどのように教えたらよいのか悩む先生のための入門書。コミュニケーション、ゲーム、文字のモジュール学習のアイデアとそれをどう組み合わせて授業をつくるか英語授業の実践モデルを紹介。ほめ言葉のシャワー・菊池省三先生推薦!本気の授業。


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PDF
ISBN:
978-4-18-211923-1
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
Chapter1 小学校 英語授業のつくり方 入門
1 小学校英語でまず大切にしたいこと
2 道具として使える英語の学ばせ方
3 アクティブ・ラーニングと小学校英語
4 楽しく深い「ゲーム的活動」と「コミュニケーション活動」
5 ストーリー性のある授業づくり
6 小学校の担任だからこそできること
Chapter2 子どもの学びがグッと深まる指導のアイデア
1 英語嫌いを打ち破る!授業開きの話
2 主体的に学ぶ!ワークシート
3 主体的に学ぶ!英語を使う場づくり
4 協同的に学ぶ!教えずに学び合わせるシカケ
5 協同的に学ぶ!授業中の“お約束”
6 やる気を引き出す!評価コメント
Chapter3 10分でできる「コミュニケーション」「ゲーム」「文字」の学習活動
コミュニケーション
1 中学年 ぬり絵でリアクション!
2 中学年 I am メンタリスト!
3 高学年 自己紹介Time
4 高学年 Question Time
5 高学年 Who am I? クイズ
6 高学年 Talk Time(Level1)
7 高学年 Talk Time(Level2)
8 高学年 “You can”Time
9 高学年 究極の選択ゲーム
10 高学年 あなたのイメージは?
11 高学年 どんな順番?
ゲーム
12 中学年 いっせーのーで!
13 中学年 早いもん勝ち!
14 中学年 オリジナルKeyword Game
15 高学年 Change Game
16 高学年 Teacher Talk
17 高学年 英語は続くよどこまでも
18 高学年 いつの給食メニュー?
19 高学年 How many guessing Game (いくつもってる)?
20 高学年 あなたはどこ出身?Game
21 高学年 ピッタンコカンカン
22 高学年 どこの都道府県?
23 高学年 What’s this?
文字
24 高学年 □□には何が入る?
25 高学年 誰の名前?
Chapter4 グッとアクティブになる英語授業の実践モデル
1 ジェスチャーやリアクションを大事にした授業 「What is this?」
2 相手意識を大事にした授業 「Do you like〜?」
3 他教科(国語)と関連した内容 「How many?」
4 国際理解を扱った内容 「How much?」
5 行事と関連した内容 「Where are you from?」
6 文字に興味をもたせる内容 「What do you want to be?」
ちょっと休憩 「すべらない国際理解の話」
・世界のあいさつ:言葉編
・世界のあいさつ:ジェスチャー編
・世界の学校
・世界の動物の鳴き声
・世界の物価
・世界の子どもの夢
・世界の祝日
付録「授業で役立つワークシート・カード・掲示用資料」
・学期ごとに使用するワークシート
・毎授業で使用するワークシート
・「Who am I?」カード
・「Talk time」掲示用資料
・「どんな順番?」ワークシート

まえがき

 あなたの外国語との出会いはどんなものでしたか?

 中学校の時ならば教科書にのったA,B,Cというアルファベットだったり,小学校の時ならば教師のHelloというあいさつだったりすると思います。どちらにしても,教室という場所で行われる学習の対象としてだと思います。

 ですが私は,“学習の対象”ではなく,“コミュニケーションの道具”として外国語に出会う経験をしました。


 2007年4月,私は地球の裏側にあるサンパウロ日本人学校に派遣されました。仕事は日本語で行うので問題ありません。ですが,生活するにはポルトガル語が必要です。そこで私は,ポルトガル語教室に通うことにしました。

 ポルトガル語教室では,中学校の英語授業と同じく,テキストが渡され,新出単語や動詞の変化といった文法を学び,小テストを受けました。間違いがあれば指摘され,それを直し,宿題として問題に取り組みました。

 ですが1ヶ月後,「テキストに出てくる単語を使う機会がほとんどない。もっと使えるフレーズを覚えたい。今の学習の仕方を続けても,ポルトガル語を使えるようにはならない。」と思うようになりました。生活で必要なはずなのに,ポルトガル語を学ぼうという意欲はなくなっていきました。


 それ以降,とにかくまずは身近にいるブラジル人に話しかけることにしました。そして,自分が理解できなかった言葉や言いたかった言葉をひたすらメモし,それをポルトガル語教室で訳してもらうことにしました。そして,そのポルトガル語を覚え,次の1週間は何度も使い続けるようにしました。 すると,会話がつながり,広がり,言いたい言葉がさらに増えていきました。次はそれを訳してもらい,また使い……それを繰り返していきました。

 しばらくすると,ブラジル人とのコミュニケーションが楽しくなってきました。理解できないことがあっても,お互いに一生懸命に伝え合おうとするうちに分かり合える実感がうまれてくるのです。それがどんどん心地よくなってくるのです。人とつながっていくのがうれしかったんだと思います。その実感がポルトガル語を学ぼうという意欲につながっていきました。

 私が小学校外国語教育で大切にしていきたいことは,まさにこの実感です。


 言える単語を増やすことだけを求めるのではありません。言葉を使って人とつながる経験を増やしていくのです。

 文法を理解することだけをめざしているのではありません。使いながら学ぶということを大切にしています。

 この積み上げこそが,グローバル社会を迎える今,コミュニケーション能力の素地として求められていることだと考えています。人とつながり,使いながら学ぶことを大切にすれば,外国語を学ぼうという意欲はどんどん高くなっていくと思います。


 本書では,私が10年以上取り組んできた英語を使ってコミュニケーション能力を高める実践を出し惜しみなく紹介しています。ぜひ一度,子どもと一緒に活動してほしいと思っています。そして,人とつながる楽しさを一緒に経験してほしいと思っています。その経験が,いつかどこかの国の人と出会った時,たとえその言語がどんなものであっても,「かかわろう」「つながろう」という意欲をもつことにつながると考えています。

 小学生が英語に出会う時,それが“学習の対象”としてではなく,“コミュニケーションの道具”としての出会いになれば,ブラジルでの私がそうであったように,人とつながることが楽しいと思える子どもがどんどん増えていくと思います。


   著者 /江尻 寛正

著者紹介

江尻 寛正(えじり ひろまさ)著書を検索»

 岡山県倉敷市立連島南小学校教諭 ※所属は執筆時

 1977年大阪生まれ。

 小5から中学は奈良で過ごし,高校は大阪,大学は京都の学校に進む。

 大学卒業後はインストラクターとしてスポーツクラブで勤務。その後,教師を志し,京都・東京・サンパウロ・岡山で教鞭をとる。

 「We can’t do everything for everyone everywhere, but we can do something for someone somewhere.」(Richard L. Evans)が座右の銘。

 様々な地域・国・職種を経験したからこそのグローバルな視点で日常の授業・業務を俯瞰し,毎日を充実させるために“思考”と“試行”を繰り返している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • とてもいいアイデアが多かった
      2020/8/2060代・小学校教員
    • 分かりやすい文章なので、初めて外国語活動に取り組む先生も読みやすいと思います。私の学校の若い先生方にも進めました。
      2017/4/3050代・小学校教員

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