小学校1・2年生と考え、議論する楽しい道徳をつくる

小学校1・2年生と考え、議論する楽しい道徳をつくる

新刊

総合22位

低学年の道徳のポイントが全部わかる!

文字の学習も始まったばかりの小学校1年生や、まだまだ深い思考は難しい小学校2年生と、どうやって、「考え、議論する道徳」を行えばいいのか。そんな疑問に応えます。1・2年生を道徳好きにする仕掛けや発問のポイントから、学級づくりまで語った1冊。


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ISBN:
978-4-18-264620-1
ジャンル:
道徳
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月13日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
序章 1・2年生とともに道徳授業をつくる
はじめの一歩の道徳授業
1・2年生の特性をつかむ
@ 正直
A 機を見て敏
B 具体から本質を見抜く鋭さ
C 調子に乗りやすい
授業を楽しくする
@「確かに」が多い
A 手応えがある
B 多様な考えを受け入れてもらえる安心感がある
子どもたちに委ねる
@ 手を尽くして待つ
A「やればできる。無理と思ったら何もできない」
Column
1章 10のポイントを意識した1・2年生の道徳授業
ポイント1 1・2年生の「特性」を見極める
ポイント2 盛り上げる
ポイント3 教師も楽しむ
ポイント4 発問を工夫する
ポイント5 達成感を味わわせる
ポイント6 板書に参加させる
ポイント7 子ども同士をからませる
ポイント8 外部評価をする
ポイント9 家庭と連携する
ポイント10 低学年の行動力を生かす
Column
2章 1・2年生を道徳好きにする3つのこと
1年生を道徳好きにする3つのこと
@ 楽しさを演出する
A「気がついたら考えていた」という展開にする
B 調子に乗らせる
2年生を道徳好きにする3つのこと
@ 1年生での学びを実感させる
A お兄さん・お姉さんを実感させる
B してもらう側からする側へ 立場を変えて考えさせる
Column
3章 1・2年生の授業と子どもの反応
1年生・1学期
1年生・2学期
1年生・3学期
2年生・1学期
2年生・2学期
2年生・3学期
Column
4章 押さえておきたい授業の技
技1 数値化
技2 比較・選別
技3 板書の視覚化
@ 板書の視覚化・構造化
A 黒板の駆使
B 板書に子どもたちが参加する
技4 道徳ノートの活用
@ 道徳ノートを宝物に
A 思考ツールの活用
Column
5章 考え抜く発問のポイント
本質的な発問
発問と問い返し
みえないものをみせる発問
「察」の発問
知情意の流れを意識した発問
発問の順序性
@「あなたはどう考えるか」を聞いてくれる発問
A 散々考えた末,たどり着く達成感がある発問
B 自分(たち)で見つけたという喜びがある発問
C 人間性を土台に据えた発問
D 授業前には考えもしなかった気づきを得ることができる発問
E「それいいなあ」「そうしよう」を導き出すことができる発問
F 心が温かくなる発問
Column
6章 道徳教育と学級づくり
カトちゃんの学級づくり
エピソード1 劇づくりは学級づくり―2年生―
@ ゴールを共有する
A 子どもたちに任せる
B 教師は手を抜かず,「暗躍」する
C 子どもたちを「いい気」にさせる(その気にさせる)
D 子どもたちを活動の主体者にさせる
エピソード2 道徳×国語・授業コラボ
礼儀の授業 2年生 「小さなできごと」
@ 教材について
A 内容項目と授業構想
B 本時の発問
C 授業の実際
D 板書構想
E 子どもたちの道徳ノート
Column
終章 未来へつなげる
低学年にとっての学び
3年生(中学年)への橋渡し
@ 日常生活への発展
A「学級力」
おわりに

はじめに

 道徳授業に限らないかもしれませんが,子どもたちに何かできないことがあると,自ら言い聞かせるように,「低学年だから……」というような言い方をすることがないでしょうか。

 でも,「低学年だからできない」「まだ無理」と考えるか,「低学年だって」「低学年だからこそ」と考えるかで,結果は大きく変わってくるような気がします。

 私の勤務する筑波大学附属小学校は,幸いなことに1年生から6年生までの担任を持ち上がりで行うチャンスがあります。途中でクラス替えはあるものの,基本3年間は同じ学級の担任をするのです。ですから,これまでも1年生で受け持った子どもたちを,クラス替えがなく3年生まで持ち上がることができました。もちろん,毎年担任を替える学校があることも承知しておりますし,どちらにも一長一短があることでしょう。どちらのシステムがよいかということは言えません。けれど,子どもたちの成長を同じクラスで3年間見続けることができるからこそ,見えてくるものがあることも確かでしょう。

 その3年間の中でも,特に初めの1,2年で何を大事にするかということは,その後の人生の中でも大きなウエイトを占めるような気がします。

 本書は,私の経験をもとに,そのような「初めての2年間」つまり低学年時代を中心にまとめました。そして,その2年間があったからこその,次の1年間,つまり3年生での飛躍をも含めてかかせていただきました。

 道徳の学習を中心にかきましたが,他教科・他領域における道徳教育と言われるように,すべての教育活動の中において土台となりうるものです。さらには,学級づくりや家庭生活,日常生活,ひいては小学校卒業後の生き方にまで及ぶものだと思っています。

 本書を通して,この貴重な2年間をどのように過ごすことが,子どもたちにとって宝物の時間とすることができるのか,読者の皆様が目の前の子どもたちを思い浮かべながら想像し,ご自身なりの教師像を創造していただけることを願っております。

(写真省略)



著者紹介

加藤 宣行(かとう のぶゆき)著書を検索»

筑波大学附属小学校教諭,筑波大学・淑徳大学講師。

スタントマン,スポーツインストラクター,公立小学校教諭を経て現職。

日本道徳基礎教育学会会長

KTO 道徳授業研究会代表

光文書院道徳教科書「ゆたかな心」監修

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • ちょうど低学年だったので、内容がピッタリで良かったです。発売日を3月など、4月の始業式までに間に合うような時期にしていただけると、より助かりました。
      2024/5/340代・小学校教員
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