特別支援教育サポートBOOKS
発達障害のある子へのやさしい「個別の保育・指導計画」作成ガイド

特別支援教育サポートBOOKS発達障害のある子へのやさしい「個別の保育・指導計画」作成ガイド

新刊

総合12位

まるで「個別の保育・指導計画」の文例集!

本書は、この「子ども理解」と「子どもへの支援」をできるだけ具体的にまとめました。「個別の保育・指導計画」を立て、支援する方法を世界一やさしく解説しています。子ども一人一人の特性や発達による課題に応じた保育を一緒に目指していきましょう!


紙版価格: 2,420円(税込)

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電子版予価: 2,178円(税込)

9/25刊行予定

ISBN:
978-4-18-268513-2
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
幼児・保育
仕様:
B5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月13日
備考:
サポート情報

CONTENTS

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 「個別の保育・指導計画」とは?
1 「個別の保育・指導計画」の位置づけ
2 「個別の保育・指導計画」を作った方がよい子ども
3 「個別の保育・指導計画」の作成方法
4 「個別の保育・指導計画」の活用方法
第2章 子どもの苦手さからみる保育・指導計画大全
1 基本的生活習慣
(1)考えられる背景要因
(2)苦手のみとりポイント
(3)具体的な指導・支援例
@トイレで排泄ができない
A食事に時間がかかる
B着替えができない・遅い
C活動の切り替えが苦手
2 運動(粗大・微細)
(1)考えられる背景要因
(2)苦手のみとりポイント
(3)具体的な指導・支援例
@よくぶつかる・こける
A高いところや揺れる遊びを怖がる
Bはさみがうまく使えない
C運動遊びが苦手
3 社会性(人間関係)
(1)考えられる背景要因
(2)苦手のみとりポイント
(3)具体的な指導・支援例
@友達と遊べない・一人遊びをしている
A友達とよくケンカをする
B自分が勝たないと気が済まない
Cルールが守れない
4 言葉(コミュニケーション)
(1)考えられる背景要因
(2)苦手のみとりポイント
(3)具体的な指導・支援例
@言葉がうまく話せない
A聞き返しや聞き誤りが多い
Bおしゃべりが止められない
Cうそをつく
5 遊び(表現)
(1)考えられる背景要因
(2)苦手のみとりポイント
(3)具体的な指導・支援例
@いつも同じ絵ばかり描く
A絵本や紙芝居の時に保育室から出てしまう
B歌や手遊びが苦手
C園の行事にうまく参加できない
第3章 発達障害のある子の個別の指導計画&指導実践例
1 言葉の遅れがあり,ぼんやり過ごすことの多いけいくん
(私立保育園・2歳児)
2 自分の世界に没頭する空想家まいちゃん
(市立保育園・2歳児)
3 思い通りにならないと泣き叫ぶかいくん
(私立保育園・3歳児)
4 難しい言葉は知っているのに気持ちは伝えられないおとくん
(認定こども園・3歳児)
5 じっと座れず,力加減のできないりゅうくん
(市立幼稚園・4歳児)
6 気になることがあると動けなくなるさゆりちゃん
(認定こども園・4歳児)
7 上靴を履けない,不器用なうらくん
(私立保育園・5歳児)
8 まじめで頑張り屋,だけど絵が苦手なあやちゃん
(市立幼稚園・5歳児)
〈資料〉
アセスメントシート:発達目安表
個別の保育・指導計画
参考文献

まえがき

 本書でご説明する「個別の保育・指導計画」は,2018年4月に施行された「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の3法令のねらいを踏まえています。日本の就学前教育を担う施設は,保育園・幼稚園・幼保連携型認定こども園です。それぞれの施設の始まりの時期や受け入れる子ども達の生活スタイルは少し違いますが,どの保育施設も目指すべき幼児像は同じです。乳幼児期は,「生涯にわたる人格形成の基礎を培う」大事な時期です。どこにいても必要な指導や支援が受けられ,全ての子どもが自分らしさを損なわず,長いこれからの人生に向かって生き生きと,社会に関わる人として成長していくように,保育者は日々の保育に取り組んでいます。

 どの園の保育者も,子ども一人一人の特性や発達に応じ,その子どもの発達の課題に応じた保育を心がけています。しかし,熱心な保育者が,「障害?気質?特性?育ち方?」と戸惑われるタイプの子ども達がいます。そうした子ども達を理解し,支援するためには,子どもへの愛情・熱意だけではうまくいきません。ニュージーランドのネスト幼稚園の園長先生が,「保育には3つのHが必要」と言われていました。「Head, Heart, and Hand:子どもを冷静に見て理解する頭,子どもへの分け隔てのない豊かな愛情,必要な子どもに必要な時に差し伸べる手,援助」です。理解するためには,しっかりと子ども一人一人を見て,その背景にある特性を見極める力が必要です。そして,保育者は一人ではなく,保育者同士,保護者も含めた子どもを取り巻く人達と協力して「子育ち・子育て」をサポートしていくのです。その共通理解のためには,この「個別の保育・指導計画」は必要不可欠なツールなのです。


 本書は,この「子ども理解」と「子どもへの支援」をできるだけ具体的にまとめました。忙しい保育者がパッと見て,手立てとして取り入れやすく,「個別の保育・指導計画」がまとめられるよう,順を追って説明しています。また,困った行動の背景にある原因もあげて,その原因別の手立ても解説しています。同じ行動に見えても,要因が違えば対応も違います。子どもが本当に困っているサインに気づき,適切に対応するためのヒントにしていただければと思います。

 ぜひ,皆さんの園にいる特別なニーズを持った子ども達を理解し,手を差し伸べていく保育を目指し,一人一人の子どもに合わせた「個別の保育・指導計画」を作成してください。


   著者を代表して /高畑 芳美

著者紹介

高畑 芳美(たかはた よしみ)著書を検索»

兵庫大学教育学部教育学科教授

特別支援教育士SV・公認心理師・言語聴覚士

米田 順子(よねだ じゅんこ)著書を検索»

星槎大学客員研究員

特別支援教育士SV・保育士

木曽 陽子(きそ ようこ)著書を検索»

大阪公立大学大学院現代システム科学研究科准教授

特別支援教育士SV・保育士・社会福祉士

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

本書の特典は、下記よりダウンロードできます。

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