6月からの学級経営
1年間崩れないクラスをつくるための戦略・戦術

6月からの学級経営1年間崩れないクラスをつくるための戦略・戦術

ロングセラー

好評2刷

インタビュー掲載中

学級開きだけがんばっても、1年間は乗り切れない

4月の学級開きに全力を注いでも、教室の空気は徐々に緩んでいくもの。そして、先を見通せば「魔の6月」「リスタートの9月」「学級納めの3月」等多くの高い山が待ち構えています。そんな難所を乗り越え、1年を通して安定した学級経営を行う為の具体策を伝授します。


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PDF
ISBN:
978-4-18-281016-9
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
小・中
仕様:
四六判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月21日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
第0章 とはいえ、やっぱり「4月」は大事だ
学級開き≠ナ打つべき7つの布石
1 安定した環境をつくる
2 意識的にゆっくりテイクオフする
3 「1つのこと」で突破させる
4 所属意識をもたせる
5 「待たない指導」を効果的に活用する
6 日案ノートを作成する
7 保護者の目線を意識する
第1章 魔の「6月」≠ェやって来た!
はじめての正念場を乗り切る戦略・戦術
1 まずは6月の特徴を理解する
2 子どもの前に教師の乱れを点検する
3 「小さな重大問題」に気づく
4 場を整えることで心を整える
5 リーダーとして振る舞う
6 自分の「ほめる」「しかる」を見つめ直す
7 瞬発力のある指導をする
8 言葉に責任をもつ、もたせる
9 最後までしゃべらせる
10 「小さなトラブル備忘録」をつくる
11 「すぐできる、簡単、楽しい」遊びを取り入れる
12 安定した授業に軌道修正する@―傍観者をつくらない
13 安定した授業に軌道修正するA―時間管理を徹底する
14 安定した授業に軌道修正するB―指名の仕方を工夫する
15 安定した授業に軌道修正するC―メモを生かしてノート指導をする
16 安定した授業に軌道修正するD―発問を正確に、明確に示す
第2章 2学期への架け橋をつくる「7・8月」
充実の秋につなげる戦略・戦術
1 ゆとりをもって1学期を締めくくる
2 ポイントを押さえた夏休みの宿題指導をする
3 はがき作戦で子どもたちへアプローチする
4 2学期に向けた新しい戦略の構築をする
第3章 リスタートの「9月」は教師の腕の見せ所
学級再始動で意識したい戦略・戦術
1 2学期は教師の覚悟が問われる
2 ガミガミクラスへ進まないために
3 原理原則を見つめ直す
4 大事な話はもう一度する
5 習慣を一つひとつ見直す
6 BeingとDoingを使い分ける
7 「空気」をコントロールする
8 子どもの見方を変える
9 横のつながりを深める
10 簡単エクササイズでコミュニケーション力を高める
第4章 創造性・協働性を高める「10・11・12月」
マンネリを打破する攻め≠フ戦略・戦術
1 行事指導は学級経営のためにある
2 係活動の見直しで創造性・協働性を高める
3 自主学習のレベルアップで自主性・学力を高める
4 年末の大掃除で教室をピカピカに
5 クイズで楽しく一年を締めくくる
第5章 学級の完成に向かう「1・2月」
早足の3学期を失敗しないための戦略・戦術
1 1・2月の特徴を理解する
2 教室の監督者として振る舞う
3 焦らず、地道に継続する
第6章 感動・感謝・充実の「3月」
子ども・保護者・教師を笑顔にする学級納め≠フ戦略・戦術
1 脅さず焦らさず、認めることを大切にする
2 最後は自分らしさで勝負する
3 卒業式で自主性・意欲を最大限に高める
4 振り返り作文で学年末に向けて気持ちを高める
5 「最後の保護者会」で演出する
6 「学級納め」で演出する
1年間崩れないクラスをつくるためのお役立ち書籍
おわりに

はじめに

 はじめまして、須永吉信と申します。

 私は地方都市の公立小学校に勤務する、大卒上がりの教職10年目、どの職場にもいるミドルリーダーに片足を突っ込んだ、いたって普通の青年教師です。

 プライベートでは家庭をこよなく愛する子煩悩な32歳の家庭人であり、これまた普通の父親です。

 附属小に勤めて研究したり、セミナーの講師に呼ばれて講座をしたり、各地を飛び回って勉強したり…ということはありません。

 「なぜそんなヤツが本なんか書くのか」

とつっこみたくなると思いますが、そんな私だからこそ伝えられることがあると思っています。

 はじめにはっきりと書きます。

 今の学校は一部のスター教師、できる教師だけが燦然と輝くようではダメなのです。

 強烈な一等星だけではなく、夜空を様々な星が彩り、夜空を賑わせるようでなくてはなりません。

 画家は、様々な絵の具を見事に配置し、1つの美しい絵画を仕上げます。「絵具だけでこんなに美しい作品が描けるのか」と思うほどです。

 教師もまた、お互いの個性を生かし、時にお互いをフォローし合い、協働性を発揮して、個々人では考えられないような1枚の絵―「学校」をつくり上げていく時代だと思います。

 ところが、今の学校の現状はどうでしょうか。

 未だに一部のできる教師―燦然と輝く一等星―にすがる、頼る、任せすぎてしまうことが多いのではないでしょうか。時には、そんな一等星が、他の星を焼き尽くしてしまうケースも見られます。

 繰り返しになりますが、僕はどこにでもいる普通の教師です。

 いえ、かつては普通以下の、五等星にも届かないダメ教師でした。多くの知り合いは「なんであいつが…」と怪訝に思うほどでしょう。

 僕は、「できる教師」が当たり前に身につけていることはおろか、普通の教師が感覚的にできてしまうようなことも、一から学ばなくてはいけませんでした。

 だからこそ、どん尻教師だった僕だからこそ、書けることがあるのです。

 この本はあなたを一等星にはできません。

 一等星になりたいのなら、同じく一等星が書いた他の有名な先生の本を読んでください。

 しかし、私と同じく、日々の学級経営をどうしたらよいか悩んでいる先生には、きっとお役に立てるはずです。


 「本の通りにはとてもじゃないけどできない!」

 「本の通りに実行してもうまくいかない!」

 「なぜそうするのか、どうしてそうするのか、いまいちよくわからない!」


 私自身、何十、何百と本を読み、悩みながら実行に移してきたので、何度もこのような経験をしてきました。

 このような経験を生かして、本書では1年間の学級経営の勘所を押さえるだけでなく、原理原則をなるべく明確にするよう心がけました。あなたの「なぜ」「どうして」にきっと答えられることと思います。

 私は、志を同じくする若い世代の教師、いや日本中すべての教師に、「もっともっと元気になってほしい!」と心より願っています。

 そのために自分のできることはなんでもしたい。

 この本は、そのための「下地」です。

 先生方の学級経営を支える「下地」になるつもりで書きました。どうぞ存分に踏みつけ、読み倒してくださればと思います。


 「なるほど! 明日の学校がちょっと楽しみになったかも!」

 本書にそのささやかなお手伝いができれば幸せに思います。


  2019年4月   /須永 吉信

著者紹介

須永 吉信(すなが よしのぶ)著書を検索»

1986年生まれ。群馬大学教育学部卒業。

栃木県・小山市立寒川小学校勤務。おやま教育サークル代表。「授業道場野口塾」青年塾生。山中伸之氏に師事。

サークルの理念「良いものは良い 良いものは続く 良いものはいつか受け入れられる」をモットーに、日々授業や学級経営に励んでいる。研究分野は国語教育、道徳教育、学級経営など。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 1年間の学級経営の流れがよく分かった。何月にどんなことに気をつければ、よいかが具体的に分かった。
      2020/3/2930代・小学校教員
    • 1年間の学級のもっていき方がよく分かった。
      2020/3/2030代・小学校教員
    • 教師の志を説かれた作品で、前月に何度も読み込み、その月を迎えることができるようにしています
      2019/12/2920代・公務員
    • 5月に運動会が終わり、6月からの学級経営に不安を感じたときにこの本を読むことができました。とても具体的で分かりやすい内容で、実践しやすいと思います。
      2019/7/20あつし
    • 内容がわかりやすい
      2019/7/2030代・小学校教員
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