スクールカウンセラーのための仕事術
はじめて学校で働くための手引き

スクールカウンセラーのための仕事術はじめて学校で働くための手引き

BEST300

心構えから実務やトピックスまでわかるSCの必携書

チーム学校が進められている中でのSCの立ち位置の捉え方からSCコーディネーターとの連携や授業・研修会で使えるツールまで、カウンセラーが学校で働くうえで知っておきたいことを盛り込みました。実際のカウンセリング場面がわかる13の事例も紹介しています。


紙版価格: 1,936円(税込)

送料・代引手数料無料

電子版予価: 1,742円(税込)

8/21刊行予定

ISBN:
978-4-18-318727-7
ジャンル:
その他教育
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月13日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 スクールカウンセラーとしての心構え
1 学校コミュニティで働くということ
2 スクールカウンセラーの基本的な態度〜呼称・語調・話し方〜
3 スクールカウンセラーに求められる4つの力
4 チームとしての学校〜「外部性」と「専門性」〜
5 スクールカウンセラーと学校組織〜校務分掌,委員会〜
6 校種別の働き方
7 相談室の運営について
コラム SCの広報の仕方
第2章 カウンセリング・支援場面での仕事術
子どもへのカウンセリング
1 不登校の子どもへの対応
2 別室登校の子どもへの対応
3 集団になじめない子どもへの対応
4 対人関係の悩みがある子どもへの対応
5 発達障害のある子ども,その可能性のある子どもへの対応
6 家族関係に悩みがある子どもへの対応
いじめへの対応
7 いじめとは〜いじめ防止対策推進法〜
8 いじめの事後対応
9 いじめの予防
10 いじめの被害者・加害者への対応
保護者へのカウンセリング
11 不登校の子どもをもつ保護者への対応
12 発達障害の可能性のある子どもをもつ保護者への対応
13 家族関係の問題をもつ保護者への対応
教職員との協働・教職員への支援
14 不登校の子どもに関する協働
15 授業中等の問題行動に関する協働〜機能的アセスメント〜
16 支援者支援としての教員へのカウンセリング
コラム スクールカウンセラーの時間割ワークシート
第3章 連携場面での仕事術
基本の連携術
1 スクールカウンセラー日誌の作成と回覧
2 守秘義務と連携
3 インテーク面接の進め方
4 コンサルテーションの進め方
5 SCコーディネーターとの連携
6 スクールカウンセラーのスケジューリング
問題への対応
7 スクールソーシャルワーカーとの連携
8 学校外関係機関との連携
9 校内ケース会議
10 学校の危機〜緊急支援〜
研修活動
11 不適応予防・発達促進的活動〜教員と協働する授業〜
12 教職員研修会への参加
13 スクールカウンセラーの研修会・勉強会
14 授業・研修会で使えるツール集
第4章 スクールカウンセラーが知っておきたいトピックス
1 新型コロナウイルスの影響
2 ネット・ゲーム依存防止の重要性
3 自殺予防
4 性的多様性
5 東日本大震災の影響と復興
6 キャリア教育
7 切れ目ない支援〜子ども中心の教育と支援〜
おわりに

はじめに

 1995年よりスクールカウンセラー制度が始まりました。これは,1994年にいじめによる中学生の自殺が相次いだことが背景にあります。


 私自身は,鳴門教育大学生徒指導講座で助手をしていた時期に,1996年度の1年間を徳島県の高等学校でスクールカウンセラーとして勤めました。その後,1997年に福島大学に勤めてからは福島県で小学校,中学校,高等学校と様々な学校でスクールカウンセラーとして勤務してきました。

 スクールカウンセラーのマニュアルは何もない中,多くのスクールカウンセラーがそうだったと思いますが,先行するアメリカ合衆国のスクールカウンセラーについての報告を読み,公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が主催する学校臨床心理士全国研修会や県の臨床心理士会が主催する研修会などで学びながら,自分の実践を振り返ってきました。また,大学院の授業でそれらについて講義し,スクールカウンセラーの方法論についての考えを折に触れ,まとめてきました。


 今回,スクールカウンセラーについての入門書を執筆する機会を得たので,これまでの自身の考えと実践を振り返りながら,スクールカウンセラーがどうあるべきかについて述べたいと思います。

 これは現時点での私のスクールカウンセラーについての考えの集大成ということになります。

 ただし,これからも刷新されていくものでもあります。


  2023年12月   /青木 真理

著者紹介

青木 真理(あおき まり)著書を検索»

 1961年,三重県生まれ。小学生時代にリンドグレーンとプリョイセンに出会い,将来は児童文学作家になりたいと思っていた。

 大阪外国語大学デンマーク語科に入学。卒論を計画する中で,おとぎ話の臨床心理学的解釈という方法を知り,卒業後,京都大学教育学部教育心理学科に3年次編入学。

 臨床心理学が対人援助の学問と知らずに入ったが,その後大学院に進学し,臨床心理学の研鑽を積み,臨床心理士資格取得。

 1994年から鳴門教育大学生徒指導講座助手を務め,1997年より福島大学に勤務。現在は,人間発達文化学類附属学校臨床支援センター教授。公認心理師資格取得。

 スクールカウンセラーの方法を実践的に研究するとともに,沖縄の祭りの臨床心理学的研究,児童文学の臨床心理学的研究,北欧の若者支援の調査研究を続けている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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