- まえがき
- T 二百字限定作文で作文技術のトレーニング
- 1 二百字限定作文のよさ
- (1) 二百字限定作文とは何か
- (2) 二百字限定作文のよさ
- (3) 子どもたちは二百字限定作文を歓迎した
- 2 二百字限定作文の題材・テーマの開発
- (1) 二百字限定作文の題材・テーマ開発の視点
- (2) 小学生に身につけさせたい作文技術
- (3) 題材・テーマの開発
- 3 二百字限定作文の授業化をどうするか
- (1) 作文技術を身につける指導ステップ
- (2) ステップ一―視写
- (3) ステップ二―推敲
- (4) ステップ三―二百字限定作文
- (5) 視写・推敲・二百字限定作文による三つのステップのよさ
- (6) 作文ワークの開発
- (7) その他の留意点
- U 二百字限定作文の題材・テーマとその展開例
- 1 会話文の「 」の表記上のルール
- 2 読点の打ち方
- 3 一文を短く書く
- 4 常体と敬体の統一
- 5 オノマトペ(擬音語)を作文の中で使う
- 6 比喩表現を使った作文(〜のように・〜のような)
- 7 擬人法を使って書く
- 8 書き出しの工夫@―オノマトペで書き出す
- 9 書き出しの工夫A―会話文で書き出す
- 10 書き出しの工夫B―疑問文で書き出す
- 11 名詞止めを使った作文
- 12 起承転結の文章構成
- 13 起承束結の文章構成(論説の文章構成)
- 14 時間的順序に従って書く
- 15 空間的順序に従って書く@―左から右へ
- 16 空間的順序に従って書くA―前から後ろへ
- 17 論理的順序に従って書く
- 18 比喩表現を使った情景描写
- 19 情報を伝達する説明文@―道順を説明する
- 20 情報を伝達する説明文A―方法を説明する
- 21 情報を伝達する説明文B―説明文の形式を使って
- 22 事実と意見の区別
- 23 引用の仕方(引用を使った意見文)
- 24 反論の意見文
- あとがき
まえがき
子どもたちの作文力を高めるためには、
1 作文技術を身につけさせる
2 作文を楽しくたくさん書かせる
ことが大切である。
これがないと子どもたちは「書き方がわからない」「書くことがない」状態に陥る。
そこで、本書は「作文技術を身につけ、楽しくトレーニングしていく指導法」を提案する。
この指導法の特徴は次の通りである。
・短作文の一形態である「二百字限定作文」による指導法である。
・作文技術が身につき、楽しく書くことのできる「題材・テーマ」による指導法である。
・作文技術を三つのステップで身につけ、トレーニングさせる指導法である。
ぜひ、これまでの作文指導に本書で提案する指導法を加えてみてほしい。
これまでの指導法とは一味違った作文指導が展開されると思う。
詳しくは本書をお読みいただきたい。
第T章ではこれら指導法の理論を述べた。
第U章では実践例を述べた。
全部で24の実践例と約130の題材・テーマを載せることができた。また、必要な教材や例文もすべて示した。きっとお役に立てることと思う。
本書の提案がよりよい作文指導法の糸口になれば幸いである。
多くの方々からのご意見・ご批判をお待ちしている。
一九九六年五月九日 /村野 聡
この本を熟読し、是非実践し、作文が書ける子どもを育てましょう!