- まえがき
- 第1章 THE 学級開きネタ集 低学年編
- 1 はじめての学校〜1年生の学級開き〜
- @入学式の後に
- 1 がんばりを認めよう
- 2 担任の名前を覚えよう
- 3 くんちゃんの紹介:読み聞かせ
- A2日目以降にしたいこと
- 1 宿題の確認
- 2 手遊び
- 3 学校のきまりはチャレンジする楽しさで
- 4 失敗はくんちゃんにまかせて
- 2 「持ち上がり」だって学級開きはわくわくしたい(2年生)
- @持ち上がりの場合の学級開きに一考
- A「安定」「維持」「変化」「進化」を意識した学級開き
- 1 いいとこ探し:安定的な関係性の維持
- 2 初めて会ったごっこ@:安定的な関係性の維持
- 3 初めて会ったごっこA:システムの維持
- 4 初めて会ったごっこB:関係性の安定・進化
- 5 初めて会ったごっこC:関係性の安定・進化
- 6 名前折句に愛を込める:関係性の安定・進化
- 7 帰りの会で新システム:システムの変化・進化
- B根底にある担任の願い
- 3 笑顔とあたたかいかかわりで安心のスタートを
- @学級開きまでにしておきたい3つのこと
- Aタテ糸を張る〜まずは教師と子どもの関係づくり〜
- 1 黒板メッセージにしかけを
- 2 写真やイラストカードを使って自己紹介
- 3 「先生○×クイズ」
- 4 「先生DEビンゴ」
- 5 1人1人を笑顔で呼名し,つながる
- Bヨコ糸を張る〜子ども同士のかかわりづくり〜
- 1 じゃんけんやタッチゲーム
- 2 サイン集め
- 3 友だちビンゴ
- 4 「よろしくねカード」で交流
- C自分の指導タイプを活かして関係をつくる
- 4 モノを活用して学級開きを
- @初日にインパクトを与えよう
- A低学年はシンボリックなモノを持ち込む
- B学級開きのネタとして作文を使う
- 5 まずは安心できる学級づくりの構築を!
- @協力学級での「交流開き」
- A突然の「学級開き」
- B連携不足の「学級開き」
- C在籍児の出番をつくる「学級開き」
- 第2章 THE 学級開きネタ集 中学年編
- 1 出会いを豊かにする3つのネタとしかけ
- @「子どもと教師」が出会う〜ネタ1:自己紹介スライド
- A「教師の願い」と出会う〜ネタ2:絵本の読み聞かせ
- B「子どもと子ども」が出会う〜ネタ3:ペア音読の可視化
- 2 “いいところ”があふれる教室をつくる3つの実践
- @「要録エンカウンター」
- A「いいところミッケ」
- B「価値モデルギャラリー」
- 3 出会いで魅了する 〜子どもの期待を受け止める出会いの演出〜
- @出会いの演出
- 1 ドキドキを楽しむクラス発表
- 2 教室の黒板にもサプライズ
- 3 自己紹介にもアクセント
- 4 子どもから見た先生紹介
- Aつながり合えるしかけ
- B子どもを乗せる言葉がけ
- 4 心がはずむミニゲームと折句自己紹介 〜シンプル・スマイル・ソーシャルスキル〜
- @シンプルな 動きと 言葉で 集中す
- 1 「ソーレ,パン!」
- 2 「チーン! シーン……」
- Aスマイルが生まれる折句の自己紹介
- 1 折句で伝えること
- 2 折句自己紹介の流れ
- 3 親子で考える折句問題
- Bじゃんけんで ソーシャルスキルも つけたいね
- 1 「じゃんけんポン! あっちむいてホイ!」
- 2 「ET」で出会いを
- 3 簡単な振り返りも
- 5 思いを伝えて,笑顔を生む学級開き
- @学級開きを行う前に
- A板書にちょっとしたしかけを
- 1 お迎え板書
- 2 たくさんの配布物,変化をつけて楽しく
- B先生の願いと先生が怒るとき
- C絵本の読み聞かせでしっとり
- 第3章 THE 学級開きネタ集 高学年編
- 1 授業で育てる学級づくり
- @初日から授業!
- A全員で声を出し,一体感をもたせる
- B配布された教科書で授業
- 1 教科書の価格
- 2 教科書の材料
- C今日学んだことを明日につなげる
- D1/1000
- 2 学級開きは,「安心」に向かって一点突破!
- @学級開きのねらいは,「安心」!
- A担任との出会いで,「安心」を感じさせる!
- Bクラスメイトとの出会いで,「安心」を感じさせる!
- C学級開きは,「はじめの一歩」である!
- 3 叱ったらあかん! 笑顔でロケットスタート!!
- @無理をしすぎない!
- A指導のタネをまかない!
- B子どもたちを一瞬で掴む術をもつ!
- 4 最高学年を踏み出していくための布石を初日から連続で
- @ほめる,認める,意表を突く
- 1 学級開きは“準備”が8割!
- 2 黒板にいきなりミッション!?
- 3 全体指導でサプライズ
- 4 移動の時間も活用して布石を
- 5 「学年開き」から「学級開き」へ〜最高学年として団結を深めるために〜
- @「足並みをそろえる」のは大切!
- A学年集会で「学年開き」
- Bクラスで「学級開き」
- 1 「こんな6年生になりたい!」の思いを共有
- 2 1人1人とミニコーチング
- 3 すごろくトークで仲良くなろう!
- 第4章 THE 学級開きネタ集 中学校編
- 1 学級開きでいじめ・不登校予防の第一手を〜学級戦隊ハジメンジャーと担任クイズ〜
- @不安と緊張の朝をリラックスした雰囲気に
- A学級戦隊ハジメンジャー
- 1 小集団を作り,アイスブレイキングをする
- 2 小集団の共通点を探す
- 3 互いの好みを知る
- 4 互いの特徴を知る
- 5 身体を動かし笑い合う
- 6 クイズに取り組む
- 7 任務を与える
- B担任イメージ形成クイズ
- C1年間空席をつくらない覚悟を
- 2 「安全で安心」のクラスにするために
- @クラスをコントロールする
- A配布物でのネタ
- B担任と1人の生徒でつくる「安全と安心」
- C生徒と共につくる「安全と安心」
- 1 全員一致ゲーム
- 2 家庭訪問に向けてのしかけ
- D掃除指導で「安全と安心」の実感
- Eクラスネーム
- F注意事項
- 3 自らを大切に磨き,他を思いやる集団へのスタートライン
- @初日のインパクトは3年たっても忘れない
- A学級開きの実際
- 1 本日のメニュー表
- 2 担任紹介プリント
- 3 パフォーマンス@:変身しよう
- 4 パフォーマンスA:サッカー頭リフティング
- 5 モノの提示:磨くと光る泥だんご
- 6 たった1つのお願い
- B生徒の感想
- 4 見方を変えて,味方を増やす
- @クラス替えは恐怖だ!
- Aリフレーミングの価値に気づかせる
- B表現ひとつで見方を変える
- C伝え方のフレーム化で自信につなげる
- 5 違いを受け入れる学級開き
- @学びのウォーミングアップ〜「あっちこっち」〜
- A教師からのメッセージ〜活動の価値づけ〜
- B学級のゴールイメージ〜「このクラスでしたいこと」〜
- Cランキングづくり〜それぞれの価値観の共有〜
- あとがき
まえがき
「今年こそ,素晴らしい学級をつくるぞ!」
毎年,そう決意して新たな学級に臨みます。
年齢を重ねても,経験年数を重ねても,新たな子どもたちに出会うときの緊張感だけは変わりません。それが教師の醍醐味です。
そんななか,「学級開き」は,年度最後の学活で何を語るかと並んで,私たち教師にとっては最も大切な1時間です。この1時間でなにを教材に,どんな展開を構想するのか,教師の力量が問われる1時間とも言えます。
長い学校教育の歴史において,おそらくは日本全国すべての教師が学級開きを同じ気持ちで過ごしてきました。その意味で,先行実践として多くの学級開きネタが,そして1年間の最初の出会いとしての配慮事項の集積があります。本書もそうした歴史の一つとして,平成20年代後半の子どもたちの実態に合致した「学級開きネタ集」として構想されました。若い先生がそのまま追試するのも良し,中堅・ベテラン教師が本書のネタを修正して追試するのも良し,本書の内容をヒントに独自の授業を開発するのももちろん良し。とにかく,現代的な学級開きネタを集めよう! という思いで本書を編集しました。
本書が読者の皆さんの学級開きに潤いをもたらすことに少しでも寄与するなら,延いては1年間の学級経営の充実に少しでも寄与するなら幸いです。
/堀 裕嗣
-
- 明治図書
- さまざまな実践が載っていてよかった。ネタとはあるが、目的もこちらにわかるように示されているものが多く、勉強になった。2021/4/13もけ
- 実際に使えるネタばかりでとても良かったです。2020/5/1430代・小学校教員
- 具体的な事例が掲載されており、参考になった。2017/9/940代・小学校教員
- 誰もが気になる学級開き。とても参考になりました。2016/5/2230代・小学校教員
- 学級開きのネタについて勉強になりました。2016/3/1930代・小学校教員