人間関係形成能力を育てる学級経営365日ガイドブック 4年

人間関係形成能力を育てる学級経営365日ガイドブック 4年

新刊

つながる力で最高の学級経営を!4年担任365日の仕事術

人間関係形成能力を育て学びやすく居心地のいいクラスづくりへ!子どもたちの「つながる力」を引き出すことで、学級は最高のチームになります。4年生の1年間365日の学級づくりについて、月ごとのポイントをまとめてわかりやすく解説した、4年担任必携の書です。


紙版価格: 2,376円(税込)

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ISBN:
978-4-18-372429-8
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月14日

目次

もくじの詳細表示

シリーズ発刊に寄せて
まえがき
第1章 なぜ,いま「つながる力」か
1 世界の中の日本人の幸福度
2 私たちの幸福度
3 日本人のつながり方
4 「閉じた乏しい人間関係の」国,日本
5 人間関係形成能力と学習指導要領
6 人間関係形成能力とは
7 安全基地と仲間
8 今こそ,他者とつながる力を子どもたちに
第2章 「つながる力」とは何か?
1 4年生の発達段階
2 「つながる」見方・考え方
3 「つながる力」を引き出す学級経営
第3章 人間関係形成能力を育てる学級経営365日 4年
1 春休み 信頼される教師になる準備
1 春休みの「つながる」戦略
2 職員室コミュニケーション
3 目指す子ども像
4 役割分担
5 情報の引き継ぎ
6 教室環境整備
7 出会いの準備
2 4月 信頼される教師になる
1 4月の「つながる」戦略
2 安心感をつくる学級開き
3 自己紹介ゲーム
4 当番システム
5 聞き方指導
6 すき間時間のミニゲーム
7 授業のミニネタ
8 休み時間
9 学級通信
10 授業参観・懇談会
11 教師の在り方
Column1 心に耳を傾けて学ぶ
3 5〜7月 子ども達同士のかかわる量を増やして質を高め,課題解決の経験をする
1 5月〜7月の「つながる」戦略
2 継続した教師との信頼関係づくり
3 係活動・プロジェクト活動
4 問題解決する授業づくり
5 子ども達がつながる授業場面
6 クラス会議を導入する
7 お悩み相談会
8 クラスの問題解決
9 学級目標・キャラクター
10 保護者連絡や相談を通してつながる
11 ポジティブな言葉と行動
12 お祝いイベントの文化でつながる
4 夏休み 創造のチャンス,仕事も休みも楽しむ
1 夏休みって何だろう?
2 学校の仕事
3 休み期間
5 9〜12月 子ども達同士の感情レベルの結びつきを強化し,問題解決の経験をする
1 9月〜12月の「つながる」戦略
2 再スタート
3 期間限定プロジェクト
4 仲間の喜びをつくる
5 学校づくりの主体者
6 トラブルを乗り切る
7 自分で学習する習慣を育む
8 集会活動をパワーアップする
Column2 いろいろな人に支えられて
6 冬休み 自分を知る,リフレクション期間
1 ぼーっとする
2 9か月間の言語化を試みる
3 物と心の整理整頓
4 学級じまいの見通しをもつ
7 1〜3月 成長を実感し,今後の「つながる」意欲を引き出す
1 1月〜3月の「つながる」戦略
2 高学年への意識
3 学年会議
4 学習発表会
5 引き継ぎ準備
6 次につながる学級じまい
あとがき

まえがき

 「人間関係をつくる力が弱くなったよね。」


 教員の仲間と話していると,上記のような言葉が出てきます。それは,多くの教室において,次のような対人関係の問題が見られるからです。


・度を越えた,からかいや悪ふざけをする。

・自分のことばかり優先させ,他者の気持ちや集団のことを配慮しない。

・一部の子ども達で固まって,それ以外の子どもを仲間はずれにする。


 こう考えると,子ども達の「つながる力」は弱まったように見えます。しかし,子ども達の中には,つながりを求める行動も見られます。SNSやオンラインゲームなどを通して,自分と似た他者とつながろうとする姿です。

 つまり,多くの人がもつ「つながる力」は,自分と同質性が高い他者とは強くなり,自分と異質な他者とは弱くなるということです。「出る杭は打たれる」「先生の期待することを言う」という旧来の日本の学校文化では,当たり前の傾向かもしれません。

 しかし,これからの多様性社会を生き抜くためには,主体的に,柔軟に他者とつながり,新しい道を開拓していく力が必要ではないでしょうか。なぜなら,人生のあらゆる場面で自分と異質な他者に出会うからです。むしろ,違いを強みに変えていけるような力が必要です。

 そのためには,日常から違いが大切にされ,自分の考えていることを素直に言える環境や,他者と関わって対立しながらも納得解を見つけられる経験が必要です。その環境や経験が,他者意識を高め,「無関係な他者」を「関係ある他者」に変えていきます。そして,異質な他者ともつながることのできる力が引き出されるのではないでしょうか。

 本書では,そうした「つながる力を引き出す」ための環境や経験を生みだす実践を紹介しています。同じ実践をやるにしても,ある見方や考え方をもって取り組むのと,そうでないのとでは,結果が全然違ってくるはずです。


 各実践は,主に次のような構成で紹介しています。


(1) こう考える

 その実践がどのようにつながる力を引き出すことになるのか,理論編で示した「つながる力を引き出す道筋」をもとに記しました。

(2) やってみる

 具体的な手立てを紹介しました。また,手立てを生かすための教師の在り方や言葉がけなども紹介しました。

(3) こうなった

 手立ての取り組み後に見られた「つながった」エピソードを紹介しました。子どもの言葉や振り返りなどから,イメージしていただければと思います。

まとめ

 手立てやエピソードなどをもとに,実践の要点や円滑に進めるための心がけなどを記しました。


 コラムを読んでいただければわかるように,私はたくさんの失敗をしてきました。それでも,ここまでなんとか教員を続けてこられたのは,多くの人に助けていただいたからです。

 この本を通じて,私も読者の皆様と見方や考え方を共有し,新たにつながることができたら嬉しいです。


   /深井 正道

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。ガイダンスカウンセラー・スーパーバイザー。日本学級経営学会(JACM)共同代表理事。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から,これから現場に立つ若手教師の育成,主に小中学校現職教師の再教育にかかわりながら,講演や執筆を行う。

深井 正道(ふかい まさみち)著書を検索»

埼玉県さいたま市公立小学校教諭。教職17年目。これまで研究主任,学年主任,教務主任などを担当し,学級経営を中核としたカリキュラム・マネジメントや教職員のチーム化,地域・家庭と協働した校内研究などに取り組んできた。日本学級経営学会(JACM)会員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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