- はじめに
- Ⅰ 教科書問題を学習ゲーム化する(学習ゲームの初期理論)
- 一 教科書の問題
- 二 教科書問題を学習ゲーム化して「追試」
- 三 手をあげて発表したがる子
- 四 学習ゲーム化の二つの〝良さ〟
- 五 学習ゲームに熱中する原理
- 六 授業の構成
- Ⅱ 学習ゲームの小道具
- 一 偶然性を起こす小道具
- ①サイコロ/(六角鉛筆)/(定規サイコロ)/②トランプ/③カード
- 二 コマの小道具
- (消しゴム)
- 三 説明の小道具
- ①OHP
- 四 答え合わせの小道具
- ①マイ・チョーク
- Ⅲ 学習ゲームのいろいろ
- 一 一年生の学習ゲーム
- ①この数ナンダゲーム(数)/②どっちが大きいゲーム(数の大小)/③指たし算(たし算)/④ザ・デートパズル(数の順序)/⑤虫食いひき算(ひき算)/⑥ならんだならんだたし算(たし算)/⑦トライアングル・パズル(たし算)/⑧ゲゲゲの言葉(音の数)/⑨ひらがなパネル(文字)/⑩本物・ニセ物、ひらがなパネル(文字の形)/⑪即興なぞなぞ(言葉遊び)/⑫絵作文(作文)
- 二 二年生の学習ゲーム
- ①せのせの長さくらベゲーム(長さ)/②指かけ算(かけ算)/③かけ算・大海戦(かけ算)
- 三 三年生の学習ゲーム
- ①指わり算(わり算)/②式づくりゲーム(四則計算)/③部首、漢字集め(漢字)/④隠れ漢字パズル(漢字)/⑤漢字集め(漢字)/⑥カタカナ、漢字作り(漢字)/⑦名前、他己紹介(言葉遊び)/⑧暗号作文(作文)/⑨名前しりとり(言葉遊び)/⑩友だちしりとり(言葉遊び)
- Ⅳ 説明の五原則+ルールの決め方三原則
- 原則1 ゲームをやりながら、説明せよ
- 原則2 具体例(解答例)を交えて、説明せよ
- 原則3 目に見える形で、説明せよ
- 原則4 先生対みんなの形で、説明せよ
- 原則5 質問を受けつけよ
- ルールの決め方三原則
- ルールの原則1 基本ルールを、伝えよ
- ルールの原則2 質問から、ルールを定めよ
- ルールの原則3 学習量が増す方向に、ルールを定めよ
- Ⅴ 答え合わせのテクニック〝3〟
- 一 一気、板書法
- 二 代表、確認法
- 三 友だち、交換法
- Ⅵ 既成の枠をこえて、学習ゲームの世界が広がる
- 一 『楽しい学習ゲーム』と『全国、研究大会』
- 二 校内研の枠をこえて
- 三 《先生&子どもたち》の枠をこえて
- 四 系統の枠をこえて
- Ⅶ さあ、今「法則化・学習ゲーム研究会」
- 一 法則化・学習ゲーム研究会、会員一覧
- 二 法則化・学習ゲーム研究会、サークル一覧
- 三 学習ゲームの作り方
- 四 学習ゲーム論文、募集中
- おわりに
はじめに
こんにちは、
横山験也です。
目下、「法則化・学習ゲーム研究会」を発足し、全国の方々と学習ゲームの開発、情報交換、提供などの活動をしています。
私は、「法則化・学習ゲーム研究会」という名称が、大変、気に入っています。名付親は、江部満氏と樋口雅子氏です。両氏が命名して下さったから気に入っているということもありますが、なんと言っても、〝法則化〟という冠が付いているところが、いいのです。
今、日本の教育は、世界の国々から注目されています。
かつては、欧米に〝追いつけ、追いこせ〟の教育でした。しかし、もはや、日本の教育文化は、世界へ向けて発信しなければならないレベルまで来ています。
そんな日本の教育界に、今、私たちはいるのです。こんなに、ラッキーなことはありません。私たちの文化を世界に発信できるチャンスに、私たちは生きているのです。本当に、運がいいのです。
しかも、今、日本の教育界で文化を創造し、多量に発信しているのは、向山洋一氏を代表とする「教育技術の法則化運動」です。
ですから、法則化運動が、〝世界への発信〟に最も近い位置にあるのです。
このような、一人の教師ではなしえることのできない地球規模のロマンを可能にできる〝法則化運動〟。その〝法則化〟という冠をつけた「法則化・学習ゲーム研究会」です。研究会の成果を、世界へ発信することも夢ではないのです。
しかし、「法則化」という文字を見ただけで、いぶかしがる方々もいます。そのような方々には、ぜひ、「法則化・学習ゲーム研究会」と異なる〝学習ゲーム〟の研究組織を作っていただきたいと願っています。大切なことは、すぐれた学習ゲーム文化を発信し続けるために、競い合うことです。
今日の日木の文化を支えているのは、すぐれた競い合いがあるからです。鉛筆一本をとっても、何社もの会社が品質を競い合い、すぐれた製品を送り出し続けているのです。
学習ゲームの開発を組織的に行う集団が、「法則化・学習ゲーム研究会」一つで良いわけがありません。私どもと競い合える集団を、ぜひ組織して下さい。
むろん、「法則化・学習ゲーム研究会」は、各サークル、各会員が、それぞれにおいて独立し、競い合う関係にあります。外の集団であろうが、内の集団であろうが、日本の学習ゲーム文化を創造し、共に世界へ発信していきたいと願っています。
この本に書いたことは、学習ゲーム文化のほんの一端です。「法則化・学習ゲーム研究会」の方々と、数多くの役立つ学習ゲームを開発し、次々に発信し、学習ゲーム文化を創造していきます。
〝学習ゲーム〟という新しいジャンルを開拓する方々との熱い競い合いを願いつつ……
一九八八年十二月三十一日(御大、向山洋一氏との二一世紀を夢見て) /横山 験也
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- 明治図書
- 学習ゲームの考え方がよく分かる。2024/5/3040代・小学校教員