- はじめに
- Chapter1 授業はじめのたった5分! 簡単「すらすら英会話」の使い方
- 1 生徒の話す力を付ける! すらすら英会話のやり方[基本形と変化技]
- @基本形1 まずは,すらすら言えるようにする
- A基本形2 再度すらすら言えるように繰り返す
- B変化技1 ここで!ジャンケンに負けた人は,プリントを見ないで言わせる
- C変化技2 次は,ジャンケンに勝った人はバラバラに質問するようにさせる
- D変化技3 さらに,質問する方も見ないで言う
- E変化技4 いよいよ!答える方は自分のことで答えさせる
- F変化技5 試しに,相手の発言に相づちをうたせてみる
- 2 生徒の思考力を鍛える! すらすら英会話のやり方[進化技]
- @進化技1 QAAで答える
- A進化技2 QAAAで答える
- B進化技3 QAAAQにする
- 3 すらすら英会話プリントの保存法
- 4 すらすら英会話の活用法
- 5 すらすら英会話の指導計画
- 6 すらすら英会話のテストと評価法
- @インタビューテスト
- A少人数指導におけるALTとの会話
- B「すらすら英会話」のライティング
- C「すらすら英会話」のテスト法1
- D「すらすら英会話」のテスト法2
- Chapter2 中学1年で身につけたい「すらすら英会話」
- 主な文法事項/実施時期/留意点/活動時間/活動回数/授業づくりのヒント
- 1 一般動詞を使ったすらすら英会話
- 2 be動詞を使ったすらすら英会話
- 3 Is this 〜?を使ったすらすら英会話
- 4 3人称単数現在形を使ったすらすら英会話
- 5 When を使ったすらすら英会話
- 6 What time 〜?を使ったすらすら英会話
- 7 What+名詞 〜?を使ったすらすら英会話
- 8 How 〜?を使ったすらすら英会話
- 9 Where 〜?を使ったすらすら英会話
- 10 canを使ったすらすら英会話
- 11 過去形(規則動詞)を使ったすらすら英会話
- 12 過去形(不規則動詞)を使ったすらすら英会話
- 13 答え方(Yes/No Questions)のまとめ すらすら英会話
- 14 答え方(Wh-Questions)のまとめ すらすら英会話
- 中1のまとめ すらすら英会話
- Chapter3 中学2年で身につけたい「すらすら英会話」
- 主な文法事項/実施時期/留意点/活動時間/活動回数/授業づくりのヒント
- 1 be動詞の過去形を使ったすらすら英会話
- 2 過去進行形を使ったすらすら英会話
- 3 There is/areを使ったすらすら英会話
- 4 未来表現を使ったすらすら英会話
- 5 不定詞を使ったすらすら英会話
- 6 動名詞を使ったすらすら英会話
- 7 比較(比較・最上級)を使ったすらすら英会話
- 8 比較(more/the most)を使ったすらすら英会話
- 9 比較(better/the best)を使ったすらすら英会話
- 10 接続詞(when/that/if)を使ったすらすら英会話
- 中2のまとめ すらすら英会話
- Chapter4 中学3年で身につけたい「すらすら英会話」
- 主な文法事項/実施時期/留意点/活動時間/活動回数/授業づくりのヒント
- 1 受け身を使ったすらすら英会話
- 2 現在完了(完了)を使ったすらすら英会話
- 3 現在完了(経験)を使ったすらすら英会話
- 4 現在完了(継続)を使ったすらすら英会話
- 5 分詞の後置修飾を使ったすらすら英会話
- 6 構文を使ったすらすら英会話
- 7 間接疑問文を使ったすらすら英会話
- 中3のまとめ@ すらすら英会話
- 中3のまとめA すらすら英会話
- 中3のまとめB すらすら英会話
- Chapter5 場面別に使える!「すらすら英会話」
- 主な表現/実施時期/留意点/活動時間/活動回数/授業づくりのヒント
- 1 ファーストフード店の場面でのすらすら英会話
- 2 空港・入国審査の場面でのすらすら英会話
- 3 道案内の場面でのすらすら英会話
- 4 電話でのすらすら英会話
- 5 体調を尋ねる場面でのすらすら英会話
- 6 買い物をする場面でのすらすら英会話
- 7 電車の案内をする場面でのすらすら英会話
- 8 レストランでのすらすら英会話
- 英語コラム 「言語文化」がぎっしり! 場面別英会話
- Chapter6 中学3年間でぜひ身につけたい! 「ひとくち英語」ベスト100
- 1 ひとくち英語
- 主な表現/実施時期/留意点/活動時間/活動回数/授業づくりのヒント
- ひとくち英語@ 1→25
- ひとくち英語A 26→50
- ひとくち英語B 51→75
- ひとくち英語C 76→100
- あとがき
はじめに
ぜひ,先生方に実践してもらいたい活動が,これから紹介する
すらすら英会話
である。
これは,授業開始時の5分間,ペアでQAを行うだけで,生徒の英会話“力”が付く優れモノである。
やり方は,とてもシンプル,なおかつ次のような効果が考えられる。
□教室内に英語を話す雰囲気ができる。
□授業の最初に話す活動を行うので,授業が活気付き,元気になる。
□英会話“力”が身につく。
□文法事項が会話でどのように使われるのか,文法の「使い方」を学ぶことができる。
□授業の最初に同じ活動から入るので,生徒は安心して授業に取り組める。
(特別支援の生徒への配慮事項)
□書かれているQAを読むだけなので,誰でも簡単にできる。
□席の移動やタスク・レベルの向上で,飽きずに「継続」できる。
□生徒からどんどん英語が出てくる。
たった5分の活動を毎日「継続」していくことで,このような効果が期待できるのである。
ある時地区の中学校を回っているALTが,「何でこの学校の生徒は,英語がそんなに出てくるの?」と不思議そうに私に聞いてきた。
私にとっては,英語が生徒から出てくる理由はいくつかあると考えられたが,この時,その教室の事実を作っているものは,「すらすら英会話」だと確信していた。
これなしでは,生徒の会話力は育たなかったと言っても過言ではない。
毎時間,毎時間,繰り返す「すらすら英会話」を,ほんの少し“変化”させ,そして,時には“進化”させる中で,生徒たちは英会話“力”を身につけていったのである。
英会話は,「力(=技能)」である。
普通に授業をやって,普通に英語の勉強をしていたのでは絶対に身につかない。
「力(=技能)」であるから,それなりの訓練が必要である。
その訓練(=トレーニング)の場が「すらすら英会話」なのである。
本来は,「すらすら英会話」のハンドアウトは,各先生方が作られた方がよい,と思う。
教室内の生徒の興味・実態を踏まえた「すらすら英会話」,また教師の教えたい内容が入った「すらすら英会話」が最良な教材だからである。
しかし多忙な教師生活の中,ハンドアウトが作れない時もある。そんな時は,本書をそのまま利用することで可能となるのである。
トレーニングの要は「継続」であるため,やらない時期があると技能は下がってしまう。
ならば,作る時間がなくて生徒に配れず,やれないのであれば,既成のものではあるが,それを利用してやった方がよい,と思う。Better than nothing. である。
本書のワークシートを印刷し,そのまま生徒に配ればすぐに実践できる。
また,このワークシートはできるだけ,どの先生も使いやすいように一般化させ,そして該当の文法項目で必要となる例文を,英会話という視点から見直し,どの教室でも使えるように工夫・作成したつもりである。
もし,どうしても表現が合わなければ,それをもとに作り直してほしい。
たたき台があるので,作成しやすいことと思う。
私は,今までに,この「すらすら英会話」を他著書でも多く紹介してきた。
なぜなら,多くの先生方に実践してもらい,その効果,生徒の変容を「実感」してもらいたかったからである。
その結果,多くの先生方からの「『すらすら英会話』の本って出ているのですか?」「すべて作ってあるのですか?」「会話集を送っていただけませんか?」という問い合わせが数多くあった。
残念ながら,英会話集として,まとまってはいなかったので,問い合わせていただいた先生方には,いくつか見本となる「すらすら英会話」を送らせていただくという形で,個々に対応させていただいた。
しかし今回,そのワークシート集が出ることが決まり,その夢が叶うこととなった。
いちいち教師が作らなくて済むようになったのである。
中1から中3までの“文法編”と,「レストランで」「電話」「道案内」などの場面会話をまとめた“内容編”が「すらすら英会話」として本書に入っている。
さらに,相づちや簡単な英会話をまとめた「ひとくち英語」も入り,この1冊で,授業での活用度は200%となった。
英語はトレーニングである。
毎時間の“英会話トレーニング”の1つが,授業開始時の「すらすら英会話」である。
ぜひ,お試しいただけたら幸いである。
2013年8月 /瀧沢 広人
このたびは本書をご購入いただき、誠にありがとうございました。
さて、初版第1刷、第6刷、第7刷、第8刷の本文の一部に、誤りがございました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、つきましては、こちらの訂正用データファイルをご参照のうえ、ご利用賜りますようお願い申し上げます。
今後はこのようなことがないよう、細心の注意を払ってまいります。
何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。
訂正用データファイル(ファイル名:094317_teisei.pdf/サイズ:1,722KB)
※上のリンクをクリックするとダウンロードが始まります。訂正用データファイルはPDFファイルです。PDFファイルを閲覧するために、Adobe Reader等、閲覧ソフトのインストールが必要になる場合がございます。
パターン練習にもなり、取り組みたい文法事項以外にも知っておきたい表現などがありよいです。
生徒にも好評ですがコロナ禍では控えています。
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