- まえがき
- 1 連絡帳を活用するためのポイント
- 連絡帳を、どのように活用するのか
- 連絡帳は毎日書くのか、頻度はどのくらいか
- 連絡帳の使用に関して、家庭と事前にする約束などがあるのか
- 一人一人の子どもに対して別々のコメントを書くのか
- 返事はいつ書くのか、書く時間はいつ生み出すのか
- 返事を書く際の配慮事項は何か
- 連絡帳を生かすためにも、気を付けたいこと
- 2 学習の様子の文例
- 国語の時間での様子を伝えよう
- 算数の時間での様子を伝えよう
- 生活の時間での様子を伝えよう
- 音楽の時間での様子を伝えよう
- 図工の時間での様子を伝えよう
- 体育の時間での様子を伝えよう
- 道徳の時間での様子を伝えよう
- 学級活動の時間での様子を伝えよう
- 英語活動の時間での様子を伝えよう
- 3 休み時間の様子の文例
- 校庭で外遊びをしている様子を伝えよう
- 教室等で内遊びをしている様子を伝えよう
- 校庭でのけんかやけががあったときの様子を伝えよう
- 教室等でのけんかやけががあったときの様子を伝えよう
- 休み時間のその他の様子を伝えよう
- 4 学級での様子の文例
- 係活動での様子を伝えよう
- 日直の仕事の様子を伝えよう
- 掃除の時間の様子を伝えよう
- 席替えをしたときの様子を伝えよう
- 朝や帰り(朝・帰りの会など)の様子を伝えよう
- 学級でのその他の様子を伝えよう
- 5 給食での様子の文例
- 給食当番での様子を伝えよう
- 給食で好きなものが出たときの姿を伝えよう
- 給食で嫌いなものが出たときの姿を伝えよう
- 給食の様々な場面を伝えよう
- 6 学校行事での様子の文例
- 運動会での様子を伝えよう
- 遠足での様子を伝えよう
- 学校の“○○まつり”での様子を伝えよう
- 学芸会での様子を伝えよう
- 音楽会での様子を伝えよう
- 避難訓練での様子を伝えよう
- 7 友達関係での様子の文例
- ○○さんと仲良くしている様子を伝えよう
- 新しい仲の良い友達ができた様子を伝えよう
- 友達同士で話していた様子を伝えよう
- 転校してきたときの様子を伝えよう
- 転校していくときの様子を伝えよう
- 友達関係における様々な様子を伝えよう
- 8 気になる行動・様子の文例
- 宿題をなかなかやってこないことを伝えよう
- 忘れ物が多いことを伝えよう
- 給食を食べないこと、食べられないことを伝えよう
- 授業中、立ち歩き等があったことを伝えよう
- 遅刻が多いことを伝えよう
- 授業に集中できないことを伝えよう
- 欠席のとき、早退するときの様子を伝えよう
- 様々な気になることの様子を伝えよう
- 9 トラブルを伝えるときの文例
- 友達とけんかをしてけがをさせてしまったときのことを伝えよう
- 学校で熱を出してしまったときの様子を伝えよう
- クラスで大きな問題が起こったことを伝えよう
- けがや病気になったときのことを伝えよう
- 学校や人の物をこわしてしまったときのことを伝えよう
- 学校や人の物をとってしまったときのことを伝えよう
- 友達にいじわるをした、されたときのことを伝えよう
- 配慮を要する子どもの様子を伝えよう
- 10 クレーム等に対する対応の文例
- 学習の面でのクレームに対して対応しよう
- クラスの雰囲気へのクレームに対して対応しよう
- 友達関係に対してのクレームに対応しよう
- 学校行事に対してのクレームに対応しよう
- 学校の施設(教育環境)に対してのクレームに対応しよう
- 配慮を要する子に対してのクレームに対応しよう
- 教職員の対応(姿勢)に対してのクレームに対応しよう
- 様々なクレームに対して対応しよう
まえがき
学校教育の充実のためには、保護者との信頼関係を築くことが大切です。
特に、入学の頃をはじめとする低学年期においては、保護者との連携が、とても大事です。小学校に入学させる保護者は、子ども以上に期待にあふれ、不安も抱えています。その保護者と学校とを結び、個別のパイプの役割を果たすものが、連絡帳です。連絡帳には、教師、保護者それぞれの思いを伝え、理解してもらいたいという、強い思いや願いが込められています。様々な連絡をはじめ、質問内容が、随時、記されていきます。その他、ケガや友達とのトラブルへの対応、保護者からの深刻な相談、クレーム等、様々です。
このような保護者の思いを、私たち教師は、傾聴の姿勢で受けとめ、子ども理解や保護者理解に、つとめていきたいものです。いつでも、どのような内容にも正対して、連絡帳に向き合いたいものです。教師の的確かつ、人間味あふれる記述は、お互いの心を通わせ、あたたかいものにします。
しかし、じっくり連絡帳に接したいものの、日中は、常に、子どもと向き合わなければなりません。教師の仕事は、授業をはじめ、休み時間、給食、掃除等と、多岐にわたります。連絡帳を読み、書く時間や場面は限られます。
私も、連絡帳の書き方や、時間の確保の仕方に、苦慮してきました。
本書では、私のつたない経験をもとに、様々なケースを整理し、返答例、連絡例を記載しました。近年、増えるクレームへの対応例もあります。
日々、子どもたちや保護者と向き合い、努力されている先生方をはじめ、教育や保育に携わる方々の、多少のお役に立てればうれしいかぎりです。
本書の発行にあたり、明治図書の茅野現氏には、大変お世話になりました。
あたたかいお力添え・ご助言に対して、心よりお礼を申し上げます。
/前川 直也
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- 明治図書